【トレンドの中心】ベストなコンパクトSUV 10選 欧州編 家族向けの実用性と走る楽しさ

公開 : 2021.07.21 18:25

6. フォルクスワーゲンティグアン

ティグアンは、ゴルフとポロに次いで、フォルクスワーゲンで3番目に売れているモデルだ。柔軟性があり、広々としていて、しっかりとした作りで、快適で洗練されている。

ドライバーの操作性がもう少し高ければ、さらに強力なパッケージとなるだろうが、現状でもそれなりの評価を得ている。少し高価な選択肢であり、インテリアも特に面白いものではないが、視覚的なドラマに欠けている分、堅実さで補っている。

フォルクスワーゲン・ティグアン
フォルクスワーゲン・ティグアン

最近のマイナーチェンジでは、プラグイン・ハイブリッド車や最上級グレードのティグアンRなど、パワートレインのラインナップが変更された。よりパワフルなエンジンとアダプティブ・サスペンションを搭載したRモデルは、パフォーマンスとハンドリングに優れ、洗練された乗り心地を実現しているが、ベーシックなモデルでは平凡な印象を受ける。

プレミアムなモデルではないが、成長を続けるコンパクトSUVセグメントのほとんどのライバルよりも一歩抜きん出ている。

7. フォード・クーガ

新型クーガは、フォードのSUVヒエラルキーにおいてプーマの上に位置しており、ダイナミックなDNAを共有している。要するに、このクラスの基準からすると、ドライビングに強みがあるということだが、これは2008年に初めて登場したときからクーガの長所であった。

新型では、デザインが大幅に変更された以外に変わったことは、パワートレインの種類が増えたことである。今のところ、英AUTOCAR編集部が試乗したのは225psのプラグイン・ハイブリッド車だけである。

フォード・クーガ
フォード・クーガ

フォードは今年初め、クーガPHEVの安全性に関するリコールを発表し、問題の修正を行うために一時的に販売を中止した。残る選択肢としては、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、そしてマイルド・ハイブリッドの3種類が用意されている。

見どころは、クーガの高級感を高めているローリングの洗練度と、快適性と実用性の高さだ。しかし、PHEVの重量がパフォーマンスに影響している可能性を考慮すると、ガソリン車を試してみないと結論を出しづらいところだ。いずれにしても、クーガを検討する価値は十分にある。

8. ジャガーEペイス

成功を収めたFペイスに続くジャガーの作品は、初見では確かに目を引くだろう。その曲線的なボディワークから推測されるように、実用性は妥協せざるを得ないが、インテリアの質感は高級SUVとしては十分に満足がいく。

2021年のフェイスリフトでは、ジャガー・ランドローバーの新しいインフォテインメント・システム「Pivi Pro」が導入され、エクステリアにも微調整が加えられたが、最大の変更が加えられたのは目に見えない部分だ。

ジャガーEペイス
ジャガーEペイス

旧来のフォード関連のD8プラットフォームが、レンジローバー・イヴォークやランドローバー・ディスカバリー・スポーツに採用されているのと同じPTAプラットフォームに置き換えられたのだ。

この変更は重要だ。初期のやや物足りないダイナミズムを改善するだけでなく、マイルド・ハイブリッドのガソリンおよびディーゼル、さらにはプラグイン・ハイブリッドを搭載できるようになったのである。

まだPHEVにしか試乗できてないが、ハンドリングの面では良好だ。コーナリングでは確かな手ごたえがあり、乗り心地も快適。初期モデルよりも「ベイビー・ジャガー」としての印象が強くなっているのは確かだ。

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