【残念?当然?】開発が中止されたクルマ 53選 後編 愛されなかった乗り物たち
公開 : 2021.07.22 10:25
トヨタ86コンバーチブル(2013年)
2013年のジュネーブ・モーターショーでは、トヨタがオープントップの86のコンセプト(FT-86オープン)を発表していたし、プロトタイプのテストも行われていた。
コンセプトはクーペと同じメカニズムであり、ジュネーブでそのプロトタイプが公開されたときには、すぐにでも発売できそうに見えた。しかし、数か月のうちに、トヨタはコンバーチブル・プロジェクトの中止を発表した。
アウディR8 eトロン(2014年)
アウディは2014年に10台の電動R8を製作し、英AUTOCAR編集部はそのうちの1台に乗ることができた。これらのプロトタイプは、軽量化のためにカーボンファイバーを多用しているが、キャビンは標準のR8とほとんど変わらなかった。
サウンドは確かに違っていたが、380psと83kg-mのトルクを発揮する、非常に鮮明なパフォーマンスを誇っていた。0-100km/h加速をわずか4.2秒で達成できたが、航続距離を確保するために最高速度は200km/hに制限されていた。
AUTOCARはR8 eトロンに感銘を受けたが、生産には至らなかった。おそらくアウディは、またしてもコスト計算の辻褄を合わせることができなかったのだろう。
ミニ・スーパーレッジェーラ・ビジョン(2015年)
ツーリング・スーパーレッジェーラのスタイリングを採用したオープンモデルで、イタリアの高級車ショー「ヴィラ・デステ」で発表され、大きな反響を呼んだ。この歓迎の声を受けて、BMWは市販化を検討することになった。
おそらく、ディテールの一部は骨抜きしなければならないだろうが、基本的な部分はそのまま量産化できたはずだ。ただし、ウェザープロテクションは一切装備していないようだ。残念ながら、スーパーレッジェーラ・ビジョンは実現しなかった。
モーガンEV3(2018年)
モーガンEV3は、電気自動車が計り知れないほど楽しいものであることを証明するもでるになるはずだったし、2015年にこのクルマが発表された後、市販化へのハードルは低かった。
しかし、このクルマはフレイザー・ナッシュ・リサーチ社と共同で開発されており、その関係が悪化したことで、運命は絶望的なものになった。しかし、今後また似たようなモデルが出てくるかもしれない。
レンジローバーSVクーペ(2018年)
ランドローバーは、2018年のジュネーブ・モーターショーで24万ポンド(約3600万円)のレンジローバーSVクーペを公開したとき、スタイルにこだわる富裕層に全999台を販売できる見込みがあると強気の姿勢を見せていた。
通常のレンジローバーと比較して、フロントエンドとテールゲート下部のみが引き継がれていたが、その後、ランドローバーの売上が逆転し、現金を節約するためにSVクーペは廃止された。