【改善の余地はまだある】ヒュンダイi30 N パフォーマンスへ試乗 280psのFF 小変更
公開 : 2021.08.02 08:25
さらなる磨き込みに期待したい
エンジンは中回転域でトルクが増しているが、例えばホンダ・シビック・タイプRが積む4気筒ターボのように、熱狂的に吹け上がるタイプではない。マフラーは破裂音も響かせるものの、サウンドは心地良いというより、不機嫌そうで少しうるさく感じる。
デュアルクラッチATは良く働く。変速タイミングも良く、鋭く完了してくれる。こちらも、あまり積極的なモードは選ばない方が良いだろう。MTの方がより一体感は高まると思うが、デュアルクラッチATもスマートな選択肢にはなると思う。
マイナーチェンジを受けた、ヒュンダイi30 N。一部の人にとっては、手に負えないほど刺激的でアスファルトを激しく蹴り上げる、ダイナミックなホットハッチに感じられるかもしれない。しかし、そう感じない人もいるはず。
i30 Nも悪くはない。しかし、より熟成の進んだ、フロントドライブのライバルを脅かすほどではない。よりしなやかなホットハッチもあるし、より繊細でコミュニケーション力が豊かで、動的性能が光るホットハッチも存在する。
アップデートを受け、ヒュンダイが繊細さとフィーリングを若干高めていることは明らか。同時に、野蛮さもそのまま残されている。技術者がさらに時間をかけて、クルマを磨き込むことに期待したい。
ヒュンダイi30 N パフォーマンス2.0T-GDI DCT(英国仕様)のスペック
英国価格:3万5695ポンド(549万円)
全長:4340mm(標準i30)
全幅:1795mm(標準i30)
全高:1455mm(標準i30)
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:5.4秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:1455kg
パワートレイン:直列4気筒1998ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:280ps
最大トルク:39.8kg-m
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック