【こんなに変わっていた?】新型レクサスNX 実は大きく進化 新しい部分を解説
公開 : 2021.07.25 05:45 更新 : 2021.10.13 12:02
排気量拡大 新開発パワートレイン採用
パワートレインにも注目すべきポイントが多い。
驚いたのは、ガソリンターボエンジンだ。従来のNXにもガソリンターボが用意されているのでそのキャリーオーバーと思いきや、なんと排気量が違う。
従来は2.0Lだったが、新型は2.4Lなのだ。レクサスにそんなエンジンがあっただろうか……と見まわしたら、トヨタ含めても現行ラインナップには存在しない。
なんと、新開発ユニットなのだという。型式は「T24A-FTS」で、T型を名乗るユニットは初お目見え。つまり完全なる新設計である。
今後、次期RXなど各車に横展開されていくことは間違いないだろうし、排気量がアップされたことから考えるとより大型車への採用、もしくはV6エンジンからの転換なども視野に入っているのかもしれない。
日本向け仕様における最高出力の数字は明らかになっていないが、北米仕様は279psと明かされている。
もう1つ、パワートレインとして注目はプラグインハイブリッド車(PHEV)の設定がアナウンスされていることだ。
レクサスは、日本では「ランクル200」のレクサス版である「LX」を除くモデルにハイブリッドを設定し、しかも販売比率でもハイブリッドが大多数となっている。
そんなレクサスだが、驚くことにこれまでプラグインハイブリッドの設定はなかった。
NXのPHEVはレクサス初のプラグインハイブリッドとなるのだ。
暴力的な加速を実現? PHEVにも注目
そんなプラグインハイブリッドのシステムは「A25A-FXSエンジン+THSIIプラグイン+リアモーター」。
つまり2.5Lの4気筒エンジンを組み合わせたハイブリッドシステムとなる。バッテリーはリチウムイオンで、総電力量は18.1kWhと公表された。
このスペックから、レクサス初となるプラグインハイブリッドシステムに関してピンとくる人もいるかもしれない。
そう、トヨタ「RAV4 PHV」と同じメカニズムなのだ。
クルマ好きにとって注目すべき同車の特徴は、プラグインハイブリッドを単なる「モーター走行のためのエコ装置」だけと考えず、「大容量バッテリーを生かしたパワーアップ装置」と捉えていること。
そこがトヨタにおけるプラグインハイブリッドのパイオニアでありエコを極める「プリウスPHV」との大きな違いだ。
だからRAV4 PHVでは、モーターもフロントが通常のハイブリッドの120psに対して182psとひとまわり力強い(リアモーターは共通で54ps)。
そしてエンジン+モーターの総合性能となるシステム最高出力は、ハイブリッドの4WDモデルが222psなのに対して、306psと約1.4倍にもなっているのだから頼もしい。
参考までにRAV4 PHVの0-100km/h加速は6.0秒で、これはトヨタブランドのクルマとしては「スープラの次に速い」という実力。
同様にレクサス初のプラグインハイブリッドモデルとなる「NX PHEV」も「暴力的な加速を楽しめるエコカー」となることは間違いないだろう。
決して退屈なクルマになんてなるはずがない。