【話題】五輪 過酷な自転車競技に特殊カローラ・ツーリング 「かっこいい」の声
公開 : 2021.07.27 11:40 更新 : 2022.03.25 18:49
各国チームの白いカローラ・ツーリング
青いニュートラルサポートカーのあとは、各国チームに貸与された白いカローラ・ツーリングが続く。
自転車ロードレースはテレビ放映がなかったが、ネットで配信されたり、沿道に駆け付けた人々がSNSなどに動画をあげたりして、カローラ・ツーリングの華麗な走りが拡散されたことで、クルマ好きからも一躍、注目される競技となった。
実際、各国チームのメンバーが運転するサポートカーは、過酷なレースの自転車集団につかず離れずの形で休む暇もなく後を追う形となるため、こちらもなかなか過酷だ。
ちなみに東京2020の自転車競技を率いているのは、元F1ドライバーである片山右京氏である。
自転車レースへの参戦経験も豊富な片山氏はスポーツマネージャーとして競技全般を取り仕切っており、サポートカーのチューニングにも深く関わっているとのこと。
トヨタ・カローラ・ツーリング特別仕様車2000リミテッド
今回サポートカーとして投入されたカローラ・ツーリングに近い仕様のモデルは昨年6月1日に「トヨタ・カローラ・ツーリング2000リミテッド」として500台限定で販売されている。価格は262万200円。
・直列4気筒2.0L「M20A-FKS」型
・ダイレクトシフトCVT(パドルシフト付10速スポーツシーケンシャルシフトマティック)
・2WD(FF)
カローラ・ツーリング以外にもいろいろ
自転車ロードレースにはカローラ・ツーリングの他、様々なクルマがそれぞれの任務を果たすべく参加している。
これらの中で最も偉い人が乗るクルマは恐らくUCI(国際自転車競技連合)のトップが乗るハリアーになるだろう。いっぽう、価格的に高額なのは審判責任者が乗るレクサスES 300hか。
いずれも、7月24日の男子ロードレース、25日の女子ロードレース合計で往復の移動含めて2日間で500km以上を休憩もなく、途中下車ももちろんなくひたすらレースの後を追って走行するわけだから運転する方も乗っている方もなかなかハードである。
カローラ・ツーリング以外の各車両と用途をご紹介しておこう。
トヨタ・ハリアー
UCI President(国際自転車競技連合会長車両)
トヨタ・ハイエース
Broom Wagon(脱落者を決める最後尾に位置する車両)
トヨタ・ハリアー
Finish Judge(ゴール審判用)
レクサスES 300h
President Commissaires(審判責任者用)
レクサスUX 250h
Commissaire4(審判用4号車)
レクサス IS Fスポーツ
Commissaire 3(審判用3号車)
レクサスNX 200h
Commissaire 2(審判用2号車)
トヨタ・ヤリス・クロス
Radio Assistance(無線係車両)
またこれらの車両の他、メディアの移動用、医師を乗せたドクターカー、人員輸送用のマイクロバスや各種警察車両や救急車など含めると車列は総勢70台以上。
参加国も参加選手の数も2倍近い男子レースの方がもう少し多かったであろう。