【上質な家族の乗り物】ベストなファミリー向けSUV 10選 欧州編 乗りやすさと快適性
公開 : 2021.07.27 18:05
3. BMW X3
BMWがSUVを作るようになるまで、上品で扱いやすいSUVというのは馬鹿にされがちなアイデアだった。
X3には、十分なパフォーマンスを備えたパワートレインが搭載されている。ディーゼルはやや洗練性に欠けるが、上位モデルのM40dとM40iは、スピーディーかつスムーズだ。
プラグイン・ハイブリッドのX3 xドライブ30eは、アダプティブ・サスペンションが装備されていないため、ダイナミクスの面では同クラスのライバルに劣るものの、快適に気持ちよく走ることができる。ただし、同クラスのプラグイン・ハイブリッド車の中では航続距離がかなり短いため、燃費はさほど期待できるものではない。
総合的に見て、先述のアウディQ5やディスカバリー・スポーツとの差はわずかだ。グレードによっては標準装備が少々貧弱なものもあるが、質感はライバルよりも高く、乗り心地も申し分ない。
4. ジャガーFペイス
Fペイスは、ジャガー初のSUVとして2016年に登場した。優れたハンドリングと十分な室内空間を持ち、後続のEペイスに抜かれるまで、同社のベストセラーモデルに君臨していた。
細かいところを見ると、せっかくのドライビング・エクスペリエンスを損なうものがある。例えば、特徴のない4気筒ディーゼル・エンジン、違和感のあるオートマチック・トランスミッション、ぎこちない乗り心地などが挙げられる。
しかし、2021年に実施されたマイナーチェンジで、魅力は大きく向上した。優れた内装材と最新の車載システムが採用されたほか、トルクフルな6気筒のマイルド・ハイブリッド・ディーゼルとプラグイン・ハイブリッド・ガソリンが追加された。街乗りと長距離走行のバランスを考慮すると、やはりD300ディーゼルがお勧めだ。
また、V8エンジンを搭載したドラマチックなパフォーマンスモデル、SVRは見事なまでの完成度を誇っている。
5. スコダ・コディアック
スコダは高級車ブランドではないが、コディアックはファミリー向けSUVとして大きな魅力を備えたモデルであり、比較的お手頃な価格設定も人気の理由の1つである。
インテリアには高級感のある素材が使われ、うまくまとめられていると感じる。上位4台と比べると、ハンドリングと乗り心地には劣るものの、やはり3列シートの実用性は見逃せない。
ドライバーとの距離感が遠いことを除けば、ほとんどの点で印象的なクルマである。足回りの改良を行えば、走りの課題は簡単に解決されるだろう。