【上質な家族の乗り物】ベストなファミリー向けSUV 10選 欧州編 乗りやすさと快適性
公開 : 2021.07.27 18:05
6. メルセデス・ベンツGLC
6位以降は、ハンドリング性能が。
メルセデス・ベンツGLCは、充実装備の上質なインテリアを備えており、トップ10に入るにふさわしいモデルではあるが、ステアリングに面白みがない。標準のスチール・コイル・サスペンションではメルセデス・ベンツの穏やかな乗り心地を味わえないため、ベースモデルはお勧めしにくい。
しかし、オプションのエアサスペンションを装着すれば、このクラスで最も優れた快適性を手に入れることができる。
ガソリンと電気のプラグイン・ハイブリッドであるGLC 300e、同じくディーゼルと電気のGLC 300de、そしてパフォーマンス志向のGLC 63と、それぞれ味わいの大きく異なるラインナップとなっている。検討する価値ありだ。
7. アルファ・ロメオ・ステルヴィオ
アルファ・ロメオは、ジュリアのプラットフォームとエンジンを流用し、車高を上げ、4輪WDシステムを搭載し、ステルヴィオという名の優れたSUVを生み出した。
卓越したハンドリングと映画スターのようなルックスを備え、力強くも荒々しいディーゼルエンジンも搭載されている。残念なことに、アルファ・ロメオがハンドリングを重視した結果、乗り心地はやや落ち着きを失ってしまった。インテリアもジュリアと同様に地味で安っぽく感じられる。
2020年に行われたフェイスリフトでは、この点がわずかに改善され、新しい車載システムや運転支援機能の向上を図ったが、それでも改良前との違いを見分けるのは至難の業だ。価格としては、3年前の発売時ほどではないにしても、それなりに魅力のある設定になっている。
走りに熱心なドライバーのための1台であることは間違いないが、ダイナミズムに関心のないSUV愛好家には向かないかもしれない。
8. ボルボXC60
XC60は2017年の発売時、ユーロNCAPの衝突安全テストで非常に高く評価された。堅実かつハンサムな、ファミリー向けSUVの代表例だ。走りは少々退屈だが、洗練された快適で使いやすいファミリーカーとして、お勧めできる点がたくさんある。
全モデル電動化されており、Bシリーズの48Vマイルド・ハイブリッド・システムは燃費とCO2排出量に貢献しているが、より低コストでの走行が可能なのはT6とT8リチャージだ。プラグイン・ハイブリッドだが、航続距離はライバル車ほどではない。
9. セアト・タラッコ
タラッコは、セアト初のフルサイズSUVでありながら、なかなかイケている。
フォルクスワーゲン・グループの下、スペインのセアトブランドから販売されているタラッコは、スコダ・コディアックとほぼすべての部品を共有している。コディアックと異なるのは、全車7人乗りを標準としている点だ。
同サイズの他のSUVに比べて、シャープなハンドリングを持っているが、その分快適性を犠牲にしているようにも思える。この類のクルマでは、快適性と洗練性をより重視すべきだと思う。しかし、インテリアの仕上げは良く、ガソリンとディーゼルは素晴らしく洗練されている。また、価格的にもかなりリーズナブルな設定だ。