【もはや希少なFR車】次期BMW M2 プロトタイプ発見 直6エンジン搭載のパフォーマンスクーペ

公開 : 2021.07.27 18:45

個性を強めるFRレイアウト

次期M2には、現行モデルと同様に、6速MTと電子制御式アクティブMディファレンシャルが搭載される予定だ。また、現在のDCTに代わる8速トルクコンバータATも用意される。

「オートマチック・オプションを求める市場もありますが、圧倒的に多くのお客様がマニュアル・トランスミッションを必要不可欠な機能と考え続けています」と、BMW Mの関係者はAUTOCARに語っている。

BMW M2のプロトタイプ
BMW M2のプロトタイプ    AUTOCAR

標準の2シリーズとは異なり、前後のサスペンション・ストラット・タワー・マウント・ビーム、ダイナミック・エンジンマウント、ワイドトレッドなど、剛性の向上が図られている。

最近のMモデルでは完全可変式の4輪駆動を採用しているが、情報によると、次期M2では後輪駆動のみを採用し、BMWの伝統に則った純粋なサーキット走行用モデルとして発売する計画であるという。

ある関係者は、次のように語っている。

「これは、M2が同市場セグメントでユニークな存在であることを示す要素の1つです。また、お客様がBMW Mに期待しているのは、純粋で混じり気のないドライビング・エクスペリエンスです」

後輪駆動にこだわることで、アウディRS3やメルセデスAMG A 45 Sなどの4輪駆動車とは異なる独自のセールスポイントを持つことになる。また、ポルシェ718ケイマンはM2のライバルとされているが、エンジンはフロントではなく中央に搭載されている点で異なる。

コンパクトなMモデルの拡大

次期M2は、ドイツ・ライプチヒにあるBMWの工場で、2シリーズ・クーペやZ4とともに組み立てられる。北米を含む一部の地域では、メキシコのサン・ルイス・ポトシ工場で最新の3シリーズと一緒に生産される予定だ。

また、最終的には4ドアのモデル「M2グランクーペ」が加わることになると考えられている。メルセデスAMG CLA 45やアウディRS3セダンに対抗するモデルで、M235iグランクーペの4気筒エンジンを高度にチューニングして約400psを発生させると思われる。

BMW M2のプロトタイプ
BMW M2のプロトタイプ    AUTOCAR

なお、この4気筒エンジンは、M135iの上に位置する1シリーズのMモデルにも搭載される見込みだ。どのような車名になるかは明らかではないが、「M1」という名は1978年に一度使用されて以来、聖地的な名称となっており、「1M」は2011年に限定販売された1シリーズMクーペの愛称として親しまれている。

来る1シリーズおよび2シリーズのMモデルをはじめ、BMWは今後、4気筒と6気筒のジュニア・パフォーマンスカーのラインナップを拡大していく。

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