【主力モデルにPHEV追加】ヒュンダイ・ツーソン・プラグイン・ハイブリッドへ試乗 4代目
公開 : 2021.08.06 08:25
勇ましい加速と洗練された印象の走り
49kmのEVモードでの航続距離は、短時間の用足しには充分なはず。細かく充電を繰り返していれば、ハイブリッド・モードを選ぶ必要性はないだろう。
サスペンションは快適志向。大きめの凹凸を越えると、完全には衝撃を吸収してくれない。特に低速域では振動が伝わる。それでも風切り音やロードノイズは小さく、居心地は良い。
シャシーは増えた車重を巧みに受け止め、操縦性は良好。高速でコーナーへ侵入すると、荷重移動とともにステアリングに重さを感じるようになる。スポーティな走りは期待しない方が良い。
ドライビング体験は興奮を感じるほどではないが、電気モーターでの加速はなかなか勇ましい。ハイブリッド・モードでアクセルペダルを踏み込んでも、洗練された印象は変わらない。鋭い加速力が欲しい場面でも、しっかり引き出せる。
走りに活気があるといっても、ジャガーEペイス P300Eなどには及ばない。価格もそのぶん上だが。
公式燃費はまだ明らかになっていないが、試乗ではEVモードとハイブリッド・モードを併用して、27.6km/Lが示されていた。
ヒュンダイ・ツーソンのPHEVは、クロスオーバー・カテゴリーの洗練された選択肢になり得る。広くプレミアムな質感のインテリアと、存在感あるボディデザインは、競合より際立つ要素になっている。
さらにヒュンダイは、英国では走行距離に制限なく5年間の保証も付けている。クロスオーバーの人気は依然として高いまま。有力モデルになることは、想像に難くない。
ヒュンダイ・ツーソン・アルティメット・プラグイン・ハイブリッド(英国仕様)のスペック
英国価格:4万2330ポンド(651万円)
全長:4630mm
全幅:1865mm
全高:1665mm
最高速度:−
0-100km/h加速:8.6秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:2025kg
パワートレイン:直列4気筒1598ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
バッテリー:13.8kWh
最高出力:264ps(システム総合)
最大トルク:35.6kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック