キア・ソウル 1.6 GDI
公開 : 2014.03.26 21:40 更新 : 2021.03.05 21:37
■どんなクルマ?
第2世代のキア・ソウルのガソリン・バージョンだ。プジョー2008、ヴォグゾール・モッカ、フォード・エコスポーツのライバルとなる£13,000(220万円)以下のエントリー・モデルだ。
このソウルのガソリン・バージョンは、プライベート・オーナーに向けで、より低燃費のディーゼルよりも多く販売されているモデルだ。エンジンはノーマル・アスピレーションの1.6ℓで、6速マニュアル・ギアボックスが標準。6速オートマティックがオプションとなる。
ディーゼルのCRDIよりもガソリンのGDIが優れるのは2点。120kg程軽いボディ・ウエイトと僅かにクイックとなったステアリングだ。
■どんな感じ?
魅力的なクルマだ。何よりのその大胆なデザインは、このクルマに新鮮さとアーティスティックな魅力を与えている。このソウルのオーナーは少し変わり者かも知れないが、そのデザインは、Bセグメントの中にあっても充分に個性的な輝きを放っている。
装備も今回大幅に改良された。フェイシアも多くの色が使われるようになり、トランクルームの容量も充分だ。確かにこのソウルのキャビンは印象的なものだ。また、これはGDIに限らす、CRDIでも同じことが言える。
ガソリン・エンジンはアイドリング時は静かで、回転の上がりもスムーズだ。低回転でもそのノイズは許容レベルだ。トルク・ピークは5000rpm近くと高い回転数にあるので、結構引っ張ってやらなければならない。ディーゼルであれば、よりフレキシブルで、ドライブも簡単だ。パフォーマンスについては、このぐらいしか言い様がない。CRDIに比べるとあまり個性的でないエンジンだ。
燃費はわれわれのテスト車両は12.4km/ℓという数値をマークした。この数値は、ディーゼルに比べ説得力に欠けるものだ。
乗り心地は、GDIでもCRDIでも堅く、ボディ・コントロールも良くない。また、落ち着きもなく、ダンピングも不足していた。ガソリン・モデルは特にその傾向が顕著のようだ。また、ステアリングもクイックなものが与えられているが、レスポンスに乏しく、ナチュラルさに欠け、あまりにも軽いものだった。
■「買い」か?
CRDIを購入する予算がなければ、ということになろう。ガソリン・エンジンに固執するのであれば、魅力的なライバルは他にも多くある。キア・モータースにとって、このガソリン・エンジンを見直すことが、今度のフェイスリフトでは必要となるだろう。
(マット・ソーンダース)
キア・ソウル 1.6 GDI
価格 | £12,600(213万円) |
最高速度 | 185km/h |
0-100km/h加速 | 11.0秒 |
燃費 | 15.4km/ℓ |
CO2排出量 | 151g/km |
乾燥重量 | 1212kg |
エンジン | 直列4気筒1591cc |
最高出力 | 132ps/6300rpm |
最大トルク | 16.5kg-m/4850rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |