【チラ見せ】メルセデス版カングー「シタン/eシタン」日本導入ある?
公開 : 2021.07.30 05:45 更新 : 2021.07.30 10:37
メルセデス・ベンツ新型「シタン」と「eシタン」がワールドプレミアされます。カングー/ベルランゴのEV化も予想します。
日本展開もある? 欧州最新LCV「シタン」
ドイツとフランスでの小型商用車(LCV)のつながりから、クルマの新たなる可能性が見えてきた。
この話は、日本市場にも大きな影響を及ぼしそうだ。
メルセデス・ベンツは2021年7月26日、新型「シタン」とEVの「eシタン」を2021年8月25日にワールドプレミアし、2021年9月中旬から欧州で販売を開始することを明らかにした。
公開された画像は、赤いボディ後部のシタンとメルセデス・ベンツ双方のロゴマークを強調したイメージショットだ。
資料によれば、新型シタンには予防安全技術に関するカメラや超音波センサー、メルセデス・ベンツCクラスやSクラスでも採用しているアクティブレーンキーピングアシスト、ヒルスタートアシスト、ブラインドスポットアシスト、スピ―ドリミットアシスト、そして緊急時のエマージェンシーコールシステムなどが最新技術が標準装備されている。
また、「ハイ、メルセデス」と発話して機能がオンになる音声認識システムも搭載し、廉価でシンプルといったイメージが残るLCVの常識を大きく変えるクルマであることを強調した。
ただ、車体、サスペンション、そしてエンジンやモーターなどの駆動系に関する具体的なデータをワールドプレミアまでお預けとなった。
こうした新型欧州LCVが日本市場にも展開されるのか?
フランス車の切り開いた乗用LCV さらに進化?
新型シタンが日本で正規販売される可能性はゼロとは言い切れない。
なぜならば、新型シタンと車体やパワートレインを共通化するMPV(マルチパーパスヴィークル)のTクラスが2022年上期にグローバルで発売されるからだ。
メルセデス・ベンツが2020年7月28日に明らかにしている。
この時点で、新型シタンと新設されるTクラスは、現行モデルである初代シタンと同様にルノー/日産/三菱アライアンスとの共同開発となることが分かっている。
初代シタンは、ルノー「カングー」の兄弟車であるので、新型シタンとTクラス、さらに新型カングーが兄弟車ということになる。
とれば、ルノーにTクラスとの兄弟車も登場するかもしれない。
周知のとおり、日本ではカングーを商用車としてではなく、ミニバン感覚で楽しむ愛好家が大勢いる。
また、直近ではシトロエン「ベルランゴ」が広い世代で静かなブームとなるなど、欧州MPVがLCV本来の枠組みを超えた乗用小型ミニバンとして日本市場でも定着し始めている。
ここに販売力が強いメルセデス・ベンツが日本でも、Tクラス、新型シタン、さらにはそれぞれのEVモデルまでフルラインナップすることもあり得ると思う。
日本ではフランス車が切り開いてきたLCVの乗用化の波がドイツ車にも及んできそうだ。