メルセデス・ベンツGT AMGは7月のドイツGPでデビュー
公開 : 2014.03.27 22:30 更新 : 2017.06.01 02:13
新しいメルセデス・ベンツのフラッグシップ・スポーツ、GT AMGは、7月に行われるF1 ドイツGPの会場でデビューすることになっているが、最終的な煮詰めが現在行われている。このスクープ・ショットは、ニュルブルクリンクで行われるそのテスト風景を捕えたものだ。
メルセデスのチーフ・デザイナー、ゴードン・ワーグナーによれば、「われわれがこれまで設計した中でも最も美しいクルマ」であるという。GT AMGは、これまでのSLS AMGに取って代わるモデルであり、来年から販売が開始されることとなる。
今年の初め、ワーグナーはAUTOCARに以下のように話している。
「この新しいGT AMGが、従来のSLS AMGに代わるのは難しいと考えているかも知れないが、それは違う。」と。
ワーグナーは新しいGT AMGを見た多くの人はジャガーE-タイプと比較したという。しかし、ワーグナーは、GT AMGが時間を超越した古典的な軽快感を持つ、と語っている。
パフォーマンスはポルシェ911がターゲットだ。しかし、トップスピードは314km/h、0-100km/h加速も3.4秒という目標は、911を上回るもの。しかも、メルセデスの関係筋によれば、その目標に近いところまで来ているとほのめかしている。
エンジンは500ps、66.4kg−mを発揮する4.0ℓV8ツインターボだ。このエンジンはC63 AMGにも搭載される予定で、そのアーキテクチャーはA45 AMGやCLA45 AMGに搭載される2.0ℓ4気筒ターボを倍にしたものである。このパワー・ユニットが、エンジン・ベイの低くにマウントされることになる。メカニカル・ロッキング・ディファレンシャルと同様に、7速のデュアル・クラッチ・ギアボックスは、リア・アクスルにマウントされる。いわゆるトランクアクスル方式だ。このギアボックスは、基本的にはSLS AMGで使用されているもののアップグレード版だが、GT AMGには燃費を向上させるためのアイドリング・ストップ・システムが組み込まれる。
ボディは主にアルミニウム製となり、車両重量はSLS AMGよりも145kg軽い1550kgとなる。
クラス・トップのダイナミクスを得るために、GT AMGはそのコンポーネンツの多くをSLS AMGから流用するが、そのジオメトリーなどはアップデートされている。また、SLSの油圧から、ステアリングは電子制御の機械式となる。
ニュルブルクリンクでのテスト・チームは、マーカス・ホーフバウアーが率いているが、既に彼のチームは、SLS AMGよりも速いタイムをGT AMGでマークしているという。
価格はおよそ£100,000(1,690万円)ほどの予定で、その生産はSLS AMGに使用されていたドイツのアファルターパッハ工場で行われる。