【日出ずる国より】イギリス人が選ぶ最高の日本車 24選 世界を変えた技術力とアイデア
公開 : 2021.07.30 18:05
三菱ランサー・エボリューション
三菱ランサー・エボリューション(通称エボ)は、機能を削ぎ落としたマシンとして誕生した。軽量化のためにスチールホイールを装備し、247psの4気筒エンジンで4輪を駆動して、ラリー用のホモロゲーションを取得した。
特にエボVIは、トミ・マキネンが世界ラリー選手権でタイトルを獲得したこともあり、その名を世界に轟かせた。しかし、4つのWRCタイトルを獲得しても、購入者を説得するには不十分で、エボ史上唯一のステーションワゴンであるエボリューション・ワゴンは2924台しか製造されなかった。
三菱ショーグン
1981年に登場した三菱ショーグン(日本はじめ多くの地域で「パジェロ」、スペインでは「モンテロ」と呼ばれていた)は、ランドローバー・ディフェンダーに匹敵するオフロード性能に、高い快適性を加えたモデルである。
1983年にはロングホイールベースのモデルも登場。エンジンには滑らかな3.0L V6が加わった。このV6は、洗練されたスタイリングの第2世代にも採用され、ランドローバー・ディスカバリーと激しく火花を散らした。
三菱は、パリ・ダカール耐久レースに参戦し、1984年から2007年までの間に乗用車クラスで12回の優勝を果たし、ショーグンの価値を証明した。また、ステージ優勝も150回を数え、パリ・ダカールの歴史の中で最も成功したメーカーとなった。
日産200SX
1989年、日産はスポーツカーを積極的に投入した。この年、300ZXやスカイラインGT-Rが登場したが、大ヒットしたのは200SXだった。1993年に後継モデルが登場するまでの4年間で、100万台以上の販売を達成した。
1989年に発売されたS13は、洗練されたボディに1.8Lのターボエンジン(最高出力166ps、後に173ps)を搭載。優れたダイナミクスを誇った。
1975年に登場したこのスポーツカーシリーズは、多くの市場で「シルビア」と呼ばれ、2002年まで6世代にわたって販売された。S13には180SXバージョンもあり、一部の市場で新型のS14と並行して販売を続けたが、欧州には導入されなかった。
200SXは、日本が生んだ最高のスポーツクーペの1つとみなされており、コレクターの注目を集めている。
日産GT-R
GT-Rの歴史は1969年までさかのぼるが、多くの日産ファンにとって決定的なバージョンとなるのは後年のモデルだろう。
1989年に発売されたR32は、日本やオーストラリアのツーリングカーシリーズを席巻するなど、モータースポーツ界で大きな成功を収めた。1995年に発売されたR33も大ヒット。その後、1998年にR34、2007年末には現在のGT-Rが登場した。
各世代に共通しているのは、圧倒的な加速力、グリップ力、ハンドリングを実現しながら、4人を乗せてスーパーまで行けるという不思議な能力だ。唯一の問題点は、改造されていない、あるいはドリフトされていない個体を見つけることだ。