【Sクラスの影響大】新型メルセデス・ベンツCクラス 英国発売 全モデル電動化

公開 : 2021.07.30 20:25

メルセデス最新デザイン

新型Cクラスは、オーバーハングの短縮、立体的なフロントエンド、新デザインのライトなどにより、最新のAクラス、CLA、CLSEクラスとの調和が図られている。

メルセデスのベストセラーモデルとして、外見的なプロポーションは維持されているが、「止まっていても動いているように見える」ことを目指して、全体的にデザインを変更している。ボンネットには「パワーバルジ」が設けられ、キャビンはやや後方に移動した。

メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス    メルセデス・ベンツ

メルセデスによると、ショルダーラインを強調するために、ボディの折り目やキャラクターラインは最小限に抑えられているという。一方、ワゴン仕様のルーフラインは滑らかに傾斜しており、「機能的に妥協することなくスポーティなタッチ」を実現している。

フロントグリルのデザインは、他のメルセデスモデルと同様にグレードによって異なり、上位モデルではクロームや装飾が追加される。

セダン・ワゴンともに、ホイールベースを25mm延長して2865mmとし、全長も65mm拡大された。ワゴンのトランク容量は30L追加されているほか、室内の居住性も向上している。

全モデル4気筒ハイブリッド

新型Cクラスは、(現時点では未発表の)AMG C 63に至るまで、電動化された4気筒エンジンのみを搭載しており、燃費向上と排出量削減のために全モデルにハイブリッドが導入されている。

引き続きディーゼルエンジンとガソリンエンジンが用意されているが、それぞれに48Vのベルト一体型スターター・ジェネレーター(BISG)が標準装備されている。BISGは、減速時のエネルギーを回収して最大20psの出力を発生し、巡航時の惰性走行を可能にし、エンジンの始動・停止を「ほとんど感じさせない」という。

メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラス    メルセデス・ベンツ

1.5Lのガソリンエンジンを搭載するC180は、最高出力170ps、最大トルク26kg-m、0-100km/h加速8.6秒、最高速度232km/hを誇る。C200では最高出力は204ps、最大トルク30kg-mに強化され、0-100km/h加速は1.5秒速い7.1秒、最高速度は246km/hに達する。

また、2.0LガソリンのC300は、258psと40kg-mを発生し、0-100km/h加速を6.0秒で達成する。

メルセデスAMGのF1チームと協力し、レスポンスと燃費に優れた新しいターボチャージャーを開発。電気システムとの組み合わせにより、ガソリン車のWLTP平均燃費は仕様に応じて15.3〜19.5km/l、CO2排出量は141〜180g/kmを達成している。

ディーゼル車は3種類あり、いずれも既存の2.0Lユニットを42cc増量した最新バージョンを搭載している。エントリーモデルのC200dは163ps、中間モデルのC220dは200ps、最上位モデルのC300dは265psで、0-100km/h加速が5.7秒と最も速いモデルとなっている。ディーゼル車の平均燃費は24.4km/l、CO2排出量は131~152g/km。

C200、C300、C220dには、メルセデスの4輪駆動システム「4マチック」が搭載されている。従来よりも大きなトルクを前輪に送ることができ、ダイナミクスを向上させている。また、トランスファーケースの摩擦を減らすことにより、重量が軽くなり、燃費も改善された。

マニュアル・トランスミッションを段階的に廃止するというメルセデスの計画に沿って、9速オートマチック・トランスミッションがすべてのモデルに標準装備されるようになった。従来のユニットよりも軽量化と効率化が図られているという。

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