【Sクラスの影響大】新型メルセデス・ベンツCクラス 英国発売 全モデル電動化
公開 : 2021.07.30 20:25
PHEVのC300eも導入
また、間もなく「大幅な電動化」を実現したプラグイン・ハイブリッド車C300eが登場する予定だ。トランクフロアに搭載された25.4kWhバッテリー(13.5kWhから容量拡大)により、WLTPサイクルでのEVモードの後続距離は55kmから100kmへと延長された。
C300eは、最高出力127psの永久磁石式電気モーターと最高出力200psのガソリンエンジンの組み合わせにより、合計出力308ps、最大トルク56kg-mを発揮。メルセデスは「非常に効率的であるだけでなく、明確にスポーティ」であるとしている。
電気モータだけで140km/hまで加速できるほか、55kWの急速充電器を使用すれば、最短30分で充電することができる(標準では11kWの充電器が装備されている)。また、エネルギー回生システムにより、惰性走行や減速時には最大100kWの電力をバッテリーに供給することが可能だ。
また、プラグイン・ハイブリッド専用のルート・プランニング機能が搭載されている。この機能は、都市部では電気モーターを自動的に優先作動させるほか、地図情報、地形、交通データを利用して最も効率的なルートを選択する。
Sクラス並みのインテリア
最新のSクラスが新型Cクラスに与えた影響は大きく、特に横長のワイドディスプレイから縦長のタブレット型タッチスクリーンへの移行が特徴的だ。
標準では10.25インチ、オプションでSクラスと同じ11.9インチのものも用意されている。このセンターディスプレイは、走行中の使いやすさと視認性を考慮して、ややドライバー側に傾斜して配置されている。
ダッシュボード上に浮かび上がるようなデザインの高精細液晶デジタルメーターは、10.25インチと12.3インチの2種類が用意されている。
どちらのディスプレイにも、3種類の表示スタイルが設定されている。「Discreet」では「必要なものだけ」を表示し、「Classic」は「親しみやすい」レイアウトで、「Sporty」は赤を基調としてタコメーターを「ダイナミック」な表示に変更する。
また、ナビ、アシスタンス、サービスの3つの操作モードを選択できるほか、光ファイバーを使用したアンビエントライトをオプションで追加できる。
Cクラスは、メルセデスのラインナップの中で2番目に第2世代MBUXを採用する。
このMBUXは、「ヘイ、メルセデス」の呼びかけで反応する音声アシスタントのアップグレード版、さまざまなスマートホーム機能、音楽ストリーミング・プラットフォーム、無線アップデート機能を搭載している。センタータッチスクリーンに自車周辺の状況をデジタル表示することも可能だ。
また、ジェットエンジン風の通気口を採用したほか、シフトノブとロータリーダイヤルが廃止され、ほとんどの車載機能はステアリングホイール上のタッチセンサーパッドで操作できるようになっている。
ドアパネルでは、シートコントロールとドアハンドル用に新しいフローティングパネルを追加した。