【巨大水素タンクが後席に】米グリッケンハウス 燃料電池コンセプト公開 オフロードレース参戦か
公開 : 2021.08.01 21:25 更新 : 2022.11.01 08:41
水素燃料電池のピックアップトラック・コンセプトが登場。オフロードレース出場用の車両と思われます。
年内にプロトタイプ製作予定
米国のスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス社は、水素燃料電池車(FCEV)のピックアップトラックのコンセプトを発表した。航続距離600マイル(965km)を目標としている。
この「グリッケンハウス・ゼロ・エミッション・ハイドロゲン・フューエル・セル・ブート・ピックアップ」は、今年2月に同社が発表した「バハ・ブート」をベースにしたコンセプトカーだ。
グリッケンハウスはこのクルマについて、「素早く、低コストで、簡単に利用できる燃料補給ソリューション」を備えており、「発電機としても利用できる」と説明している。現在、今年後半のプロトタイプの製作を目指している。
バハ1000出場に期待
このコンセプトカーでは、4つのフロントライト、ボディ保護パーツ、ウィンチを備え、ルーフには大型のLEDライトバーが付いている。また、タフなボディにオールテレインタイヤ、社名の「SCG」バッジを装備する。
3本の水素タンクのうち2本を運転席と助手席のすぐ後ろに配置するため、リアウィンドウは取り外されている。
クルマが完成すれば、オフロードレースのバハ1000に出場することになるだろう。昨年、同社のバハ・ブートはフォードのブロンコ・レーサーに320kmの差をつけて勝利している。
映画監督であり自動車収集家のジェームズ・グリッケンハウスが経営する同社は、スーパーカーを積極的に生産しており、公道走行可能な660psの「SCG 004S」などがある。