【日本発売】トヨタ新型ランドクルーザー300 価格/GRスポーツ/内装/サイズを解説
公開 : 2021.08.02 13:30
新型ランドクルーザー 内装
インテリアも「生きて帰って来られる」ために、オフロードにおける機能性を追求している。
インストゥルメントパネル上部は水平基調とし、厳しい路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい形状に。また、過酷な路面状況下でも車両状況が把握しやすいように、スピード・エンジン回転数・燃料・水温・油圧・電圧を直感的に視認できる、6針式のメーターを採用した。
さらに、ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールのモードセレクトをひとつのダイヤルに統合し、モニターを見ながら操作できる最適な位置に配置している。
各種のスイッチ類は、走行・駆動系、オーディオ系、空調系など機能ごとに集約して配置。悪路走行時でも、直感的な操作ができるようレイアウトされている。
シートは、ディーゼル車では2列5名定員となるが、ガソリン車では3列7名定員に(一部グレードは2列5名定員)。フロントシートの着座位置を後方に移動しつつ、セカンド/サードシートの構造・配置を見直し、居住性やラゲッジスペースの向上と衝突安全性能を両立させている。
とくに、サードシートはフロア格納式とすることで、荷物もより積みやすくなった。上級グレードでは、格納・復帰は電動式となっている。
新型ランドクルーザー シャシー
新型ランドクルーザーでは伝統のラダーフレームを継承しているが、TNGAによるGA-Fプラットフォームを新採用している。
最新の溶接技術の活用などにより、高剛性(従来型比+20%)かつ軽量なフレームとし、衝突安全性能、静粛性、そして走りの質を向上させている。
ボディでは、高張力鋼板の採用拡大やボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化し、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動。
こうした改良により、車両として約200kgの大幅な軽量化、低重心化、前後重量配分の改善を果たした。ドライビングポジションの改善とも相まって、ドライバーの意思に沿う走りに貢献する。また、軽量化は環境性能の向上にも寄与している。
プラットフォームの刷新に伴い、サスペンションはフロントのハイマウント・ダブルウイッシュボーン式、リアのトレーリングリンク車軸式を新開発。とくにリアサスペンションはショックアブソーバーの配置を最適化し、乗り心地と操縦安定性を高めた。悪路走破性のため、ホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)も向上させている。
操舵アクチュエーター付きパワーステアリング、電子制御ブレーキシステム、リア・トルセンLSD、マルチテレインセレクト(路面状況に応じて走行支援を6つのドライブモードから選択)、マルチテレインモニター(車両周囲の状況を4つのカメラでサポート)など、一部はオプションだが、操縦安定性・操作性の向上を目指した装備が充実している。