【戦前のクラシックカーが北海道に】 2021トロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ北海道ステージ

公開 : 2021.08.04 20:25  更新 : 2021.10.11 10:50

洞爺湖からニセコへ駆け抜ける

2日目は登別温泉をスタート後は、まず室蘭市の絶景場所である地球岬を目指す。この地球岬は太平洋に面した海岸線に絶壁が続き、地球の雄大さが見られる人気スポットだ。

地球岬の休憩所を出発したのち伊達市を経て、ランチ会場となる洞爺湖畔沿にある創業91周年を誇る銘菓「わかさいも」の本店内にあるレストランに向かう。メニューは海鮮と白老牛の肉料理が用意され、参加者は北海道の味覚に舌鼓を打っていた。

洞爺湖湖畔にある「わかさいも本舗」のパーキングでひと休み。オーナーたちはレストランでランチを味わった。
洞爺湖湖畔にある「わかさいも本舗」のパーキングでひと休み。オーナーたちはレストランでランチを味わった。    五十嵐飛鳥

ランチ後は洞爺湖畔沿の狭い道を通り2日目のゴールとなるニセコを目指す。今年の大会では自由でゆったりと北海道のドライビングを楽しめるように、ニセコのゴール時間まではコマ図のルートで走ることを条件にフリータイムとされた。

2日目の走行距離は1日目と同じく163kmを走破し、全車トラブルもなく無事にヒルトン・二セコ・ビレッジにゴールできた。

余談だが、今回は参加者の中に「晴れ男」「晴れ女」を自認するお二方がいたそうで、そのご利益があってか1日目と2日目とも晴天だった。

3日目はパノラマ・ラインを堪能

最終日となる3日目は、ヒルトン・ニセコ・ビレッジをスタート。ニセコから岩内までのワインディングロードで有名な「パノラマ・ライン」でドライビングを楽しんだ。

もちろん安全運転が第一条件で、ドライビングと景観が満喫できる峠道の先には、北海道らしい広大な田園風景の中を行くルートが設けられた。

3日目はヒルトン・ニセコ・ビレッジのパーキングからスタート。開催を祝うように羊蹄山も姿を現してくれた。
3日目はヒルトン・ニセコ・ビレッジのパーキングからスタート。開催を祝うように羊蹄山も姿を現してくれた。    五十嵐飛鳥

ルートを進めば原子力発電所が設置されている泊村を通過し、奇岩が続く積丹半島沿いの海岸線をながめつつ、余市にあるランチ会場の「キャメルワイナリー」に向かった 。

今回はワイナリーの協力より、20周年を記念したTTNオリジナルラベルのワインが参加者に贈られた。

ランチは駐車場を占有して、感染対策の一環として自身のクルマの傍らや木陰で、今が旬の余市名物であるウニ&イクラ弁当の特製ランチを味わった。

食後は余市に新しく開設されたインターから後志自動車道に入り、札樽自動車道から道央自動車道を経て、一路最終ゴール地点となる江別・蔦屋書店を目指した。

最終日の走行距離は221kmで、3日間の合計走行距離は前回より短い548kmとなった。

全車無事にゴールへ

主催者が目指す事故の無いイベントの目的が遂げられ、全車両・全参加者は事故も違反もなく無事に江別・蔦屋書店へゴールすることができた。

今年はPC競技が行われなかったため、ゴール後の表彰式は行われず、感染防止対策として江別・蔦屋書店の駐車場で解散式が行われた。

全行程を終えてゴール後に参加者全員で記念撮影。満足げな表情がツアーの楽しさを物語っている。
全行程を終えてゴール後に参加者全員で記念撮影。満足げな表情がツアーの楽しさを物語っている。    五十嵐飛鳥

今年もステランティス/FCAジャパンの協力を得て、アルファ ロメオ・ジュリアジュリエッタをイベント・オフィシャルカーとして使用。参加車両の先行と後追いで見守り、安全を確保した。

また、イベントの趣旨のひとつである参加者同士、地元との交流、北海道のロケーションの素晴らしさと味覚を全参加者が楽しんでもらうことも達成できたそうだ。

なお2022年のトロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ北海道ステージは、7月の第3週に開催を目指して準備を進めているという。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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