ポルシェ919シェイクダウン
公開 : 2014.03.29 22:30 更新 : 2017.06.01 02:13
今年の耐久選手権を戦うポルシェのレーシング・マシン、919が、フランスはポール・リカールでシェイクダウンを開始した。このモデルは、今年の3月のジュネーブ・モーターショーで発表されたものだが、今回はスポンサー・カラーをまとったものだ。
このプロトタイプ・レーシングは、最新のLMP1レギュレーションに従って、全長4650mm、全幅1900mm、全高1050mm以内で、ボディ重量も870kg以下となっている。
これまでで最も複雑なポルシェ・レーサーと言われる919ハイブリッドのエンジンは、新設計の2.0ℓV4ターボで、レブ・リミットは9000rpm。後輪を駆動する。これにリチウム・イオン電池で駆動されるモーターがフロント・アクスルに取り付けられる。エンジンでリアを、モーターでフロント駆動する4WDとなるわけだ。
なお、エネルギーの回収は、ブレーキからのエネルギーと、熱エネルギーの両方から回収される。また、919ハイブリッドは、シュツゥトガルド大学の風洞実験室で2000時間以上のテストが行われた。
ドライバーは、37歳のベテラン、元F-1ドライバーのマーク・ウェーバーと、24歳のニュージーランド人、ブレンドン・ハートリー、そして33歳のドイツ人、ティモ・ベルンハルトがトリオを組む。もう1台は、33歳のドイツ人、マーク・理恵部、36歳のフランス人、ロメイン・デュマ、そして30歳のスイス人、ニール・ヤニに託される。