2014 F1グランプリ第2戦 マレーシア・グランプリ
公開 : 2014.03.30 20:41 更新 : 2017.06.01 02:13
雨に見舞われた予選でトップをマークしたメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・フィニッシュでマレーシア・グランプリを制した。オープニング・ラップでトップをキープしたハミルトンは、56周のレース、ほとんどのドライバーが3ストップだったが、そのファースト・スティントを終えたところで、2位の同僚、ニコ・ロズベルグに8秒位上の差をつけた。予選2番手のレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、オープニング・ラップで、予選3番手のロズベルグにかわされたまま、そのままのポジションをキープしてレースを終えた。
4位にはフェラーリのフェルナンド・アロンソが入った。トップ陣の中で唯一2ストップを選択したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグに、最終スティントまで後れを取ったが、最後の最後でタイヤに苦しみトラクションのかけられないヒュンケンベルグを抜いて4位。そのヒュンケンベルグが5番手となった。
6位にはマクラーレンのジェンソン・バトンが入賞。レース後半には、フィリッペ・マッサとバルテリ・ボッタスという2台のウイリアムズに差を詰められたが、ペースの遅いマッサが、より速いペースで周回が可能だったボッタスを抑えるという同じチーム同士でのバトルを終盤に繰り広げられたため、なんとかこの順位をキープできた。
7位にはマッサ、8位にはボッタスという結果だったが、レース終盤にチームからはボッタスを前に行かせろというオーダーがあったにもかかわらず、マッサがボッタスを抑えたことについては、ひょっとしたら今後尾を引く出来事になるかもしれない。
9位にはマクラーレンのケビン・マグネッセン、10位にはトロ・ロッソのダニール・クリアトと、新人2人が開幕戦に続いてポイントをゲットした。
不運なのはレッドブルのダニエル・リカルドだった。接触で順位を落とした後、ピットでのタイヤ交換で、左フロントがきちんと装着されないままピットアウト。ピットレーンの途中からピットクルーによって押し戻されるというアクシデントの後、フロント・ウイングを縁石に乗り上げて壊してしまうというトラブルにも見まわれた。最終的には49周目にレースを終えてしまった。
小林可夢偉は2ストップ作戦をとり、13番手でフィニッシュ。金曜日のフリー走行は僅か5周。土曜日のフリー走行だけで予選に挑み、ほとんどデータのない状態での、完走、13位フィニッシュは健闘というべきだろう。
第2戦を終えて、メルセデス・エンジンの優位性がはっきりとしてきた。入賞した10番手までの7台をメルセデス・エンジン・ユーザーが占めた。気を吐いたのは3位のベッテルと4位のアロンソだけといっても過言ではない。パフォーマンス、信頼性共に、ルノー、フェラーリの両陣営が巻き返すのにはすこしばかり時間が必要かもしれない。
次戦は、来週のバーレーン・グランプリだ。
第2戦 マレーシア・グランプリ結果
1 | ルイス・ハミルトン | メルセデスAMG |
2 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスAMG |
3 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル・ルノー |
4 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
5 | ニコ・ヒュンケンベルグ | フォース・インディア メルセデス |
6 | ジェンソン・バトン | マクラーレン・メルセデス |
7 | フェリッペ・マッサ | ウイリアムズ・メルセデス |
8 | バルテリ・ボッタス | ウイリアムズ・メルセデス |
9 | ケビン・マグネッセン | マクラーレン・メルセデス |
10 | ダニール・クビアト | トトロッソ・ルノー |
ドライバーズ・ポイント
1 | ニコ・ロズベルグ | 43pt |
2 | ルイス・ハミルトン | 25pt |
3 | フェルナンド・アロンソ | 24pt |
4 | ジェンソン・バトン | 23pt |
5 | ケビン・マグネッセン | 20pt |
6 | ニコ・ヒュンケンベルグ | 18pt |