【スーパー・トロフェオを公道で】ランボルギーニ・ウラカンSTOへ試乗 NA V10で640ps 前編
公開 : 2021.08.09 08:25
誰が見ても特別なウラカンだとわかる
AUTOCARではすでに、プロトタイプのウラカンSTOをイタリア・ナルドサーキットで試乗している。見事な印象だったが、量産仕様のSTOはかなりの部分に調整を受けている。プラスの面で。
プロトタイプではボディに偽装が施されていたが、それらが剥がされ、標準のウラカンから大きく手が加えられた姿が顕になった。特に大きなエアベントが開けられた、ワンピースのクラムシェル・ボンネットが印象的だ。
フロントフェンダーの上部には、ポルシェ911 GT3 RSのようなスリットが幾重にも切られている。ボディ下部にはコントラストの強い差し色が入り、オプションらしいが、ドアにはSTOと記される。誰が見ても特別なウラカンだとわかるだろう。
インテリアは、華やかなボディとは対象的にストイック。アルカンターラでゴージャスに覆われたダッシュボードには、カーボンファイバーの織り目が見えるトリムが組み合わされる。ドアハンドルは省かれ、軽量なストラップが付けられた。
レーシーなバケットシートは、座面高と背もたれの角度が調整できる。スパルタンな4点ハーネスには、シートベルトセンサーがちゃんと付いている。
ヴァレルンガ・サーキットのピットレーンを低速で走る。量産版のウラカンSTOは、公道でのノイズ制限を満たす都合だと思うが、プロトタイプよりずっと静かになっていた。
この続きは後編にて。