【価格2倍=魅力2倍?】ランドローバー・レンジローバー vs ベントレー・ベンテイガ 高級SUV比較 前編
公開 : 2021.08.21 09:45 更新 : 2021.11.25 18:14
マイルドHVのD300はレンジのベスト
これ以上必要ないとも思えるが、目下英国で選べるベンテイガはこの仕様一択。日本とは異なり、W12気筒エンジンのスピードは提供されておらず、プラグイン・ハイブリッドは登場前だ。
今回対抗馬としてやって来たランドローバー・レンジローバーは、ディーゼルエンジンを積む。スペックの数字を比べると差は大きいものの、新しいマイルド・ハイブリッドのD300は、4代目レンジローバーのベストだと思う。
3.0L直列6気筒のディーゼルターボと8速ATを搭載し、最高出力は300ps、最大トルクは66.1kg-mと不足ない。でも、ベンテイガと比べると数字は小さい。最高速度も209km/hに留まる。
そのかわり、パワートレインが受け持つ質量も少し小さく、車重は2275kg。マイルド・ハイブリッドとして電気モーターがアシストしてくれ、レスポンスを高めている。
ボディサイズは、ほかの数字ほど差は大きくない。全長5000mm、全幅1990mm、全高1836mmで、幅が8mm狭く、88mm背が高い。見た目は数字以上に幅が狭く感じられる。ウインドウラインが低いことが、視覚的な要因だろう。
レンジローバーのテールゲートは、下半分が下側に開く。荷室のフロア高はベンテイガとほぼ同じだが、開口部が大きく見える。これも、背が高く見える理由の1つだ。
荷室容量は2台でほぼ同値。レンジローバーは485L、ベンテイガは484Lある。
レンジローバーに乗り込んでみると、サイドウインドウは肘の位置くらい。グラスエリアが大きく、より広々とした印象を受ける。実際のシート周辺の広さも、ベントレーと同じくらい余裕がある。
この続きは後編にて。