アウディ、R18 e-トロン・クワトロをル・マン市内で発表
公開 : 2014.04.01 22:20 更新 : 2017.06.01 02:13
アウディの今シーズンのWECマシン、R18 e-トロン・クワトロのシェイクダウンは、何とサーキットではなく、ル・マンの一般公道で行われた。ドライバーはトム・クリステンセン。街の中心部に位置するサン・ジュリアン大聖堂からサーキットまでのルートをドライブした。
特別招待を受けた各国のジャーナリストやゲストが拍手で迎えるウェルカムセンター前の特設会場まで、ブガッティ・サーキット1周を含めたおよそ10kmのパレードの模様が、多くのTVクルーやカメラマンによって、インターネットライブ中継を含み、世界中に配信された。
ドライバーのクリステンセンは、「1997年からル・マンで闘い続けている私でも、こんな経験は初めてのことで、すごくエキサイティングな出来事だ。」とコメントした。
今回のイベントでR18 e-トロン・クワトロのスペックも公開された。燃費を向上させるため、V6 TDIエンジンの排気量が、従来の3.7ℓから4ℓにアップされた。また、多くのエネルギー・リカバリー・システムをテストした結果、アウディは最大2メガジュールまでエネルギー回生するクラスでのル・マン参戦を決定している。
アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「われわれは、広範囲におよぶテストの結果から、今回のコンセプトを選択した。より効率的なエネルギー消費、サイズ、重量、エネルギー変換の効率、レスポンス、ドライバビリティ、効率的な戦略展開の可能性などを、最適なバランスで実現しつつ、ル・マンで最も重要な耐久性をも満足させられるとの考えから、このコンセプトを選択しました」とコメントしている。
R18 e-トロン・クワトロは、4月20日にシルバーストーンでのWEC開幕戦にデビューする。