【トップ・オブ・トップ】世界最高の「高級車」 10選 質感・乗り心地・デザインの頂点
公開 : 2021.08.06 21:25
4. アウディA8
最新のアウディA8には、高級車クラスで最も先進的なシャシー、パワートレイン、車載技術が搭載されており、市販車の中で最も優れた自動運転システムを利用できる。このクルマには、伝統的な「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」の精神をしっかりと受け継ぐアウディの姿勢が表れている。
エンジンは、286psのディーゼルと340psのガソリンの2種類を用意し、48Vのマイルド・ハイブリッド・システムと組み合わせ、4輪を駆動している。
上位モデルには、6気筒ガソリンエンジンの「60 TFSIe」があり、その洗練された性能とレスポンスによりドライビング・エクスペリエンスを高めている。また、V8エンジンを搭載した「S8」もある。
A8の上質なインテリアは、文明の利器を感じさせるが、レンジローバーほどの高揚感はない。乗り心地は滑らかで運転しやすいが、ドイツの主要なライバルと比べると、豪華さはメルセデスに及ばない。
5. メルセデス・ベンツCLS
サルーン(saloon)とクーペ(coupe)を掛け合わせたボディスタイルは、メルセデスが発明したものなのか、それともマセラティが5代目クアトロポルテで初めて採用したものなのかは、議論の分かれるところだ。一時期、2つの言葉をつなげて「クープーン(coupoon)」と呼ばれて面白がられていた。
いずれにしても、2004年に登場した初代メルセデスCLSは、まだかなり新しいタイプのクルマであった。そのスタイルが現代のクルマに浸透し、重要なシーンを占めていること、そしてメルセデスがどのメーカーよりも普及に貢献したことは間違いないだろう。
現在、3代目となったCLSは、実用性の面で他の2+2よりもはるかに優れていることが証明されている。シューティングブレークは英AUTOCAR編集部のお気に入りの1台でもあるが、メルセデスは残念ながら現行の3代目でシューティングブレークを廃止する。
デザインは、トレンドの先駆けとなった第1世代のモデルが最も優れている。しかし、テクノロジーを満載した革張りのキャビンは、今日ほど魅力的なものはない。第2世代の少し不格好な外観はもはや過去のものだ。
エンジンは、4気筒と6気筒のターボチャージャー付きガソリンと、6気筒のターボディーゼルがある。4輪駆動のCLS 53は、強烈なV8エンジンを搭載した先代CLS 63とは異なり、ハイブリッドシステムを採用している。
ランフラットタイヤを装着した大径ホイールでは、ロールの洗練性に問題があるものの、優れたシャシーで快適性と外界との隔離性をうまく兼ね備えているので、購入前に試乗する価値は十分にある。
CLSではリムジンのような後部座席を体験することはできないが、その他の点では真剣に検討する価値のあるラグジュアリーカーである。