【トップ・オブ・トップ】世界最高の「高級車」 10選 質感・乗り心地・デザインの頂点

公開 : 2021.08.06 21:25

8. アウディQ8

クルマ愛好家の多くは、高級SUVが飛ぶように売れることに反感を抱いているが、アウディQ8のようなクルマに乗ると、その人気の理由を簡単に理解することができるだろう。見た目の存在感や街中での注目度は、でっぷりとした箱型のQ7よりも高く、インテリアの完成度も見事だ。

大人4人がゆったりとくつろげる空間を、交通渋滞を見下ろすような高さで味わうことができる。また、日常生活で起こりうるあらゆることに対応できる汎用性と能力を備えている。

8. アウディQ8
8. アウディQ8

心地よさと洗練された雰囲気は一流。ドライビング・エクスペリエンスは軽快で雑味がなく、安定したハンドリングは4輪駆動のワゴンに似ている。

また、エンジンのラインナップも幅広い。6気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジン、最高出力463psを誇る2種類のプラグイン・ハイブリッド、そしてパフォーマンス・モデルのSQ8とRS Q8がある。

SUVであろうとなかろうと、Q8は紛れもなく、現在アウディが作っている最高のラグジュアリーカーの1つだ。

9. レクサスLS

最新モデルのLSは、スタイリングが大幅に変更され、インテリアは現代的でありながら型破りなプロセスでラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。豊富な装備が用意されており、素材の質感も世界で指折りのものだ。

ダイナミクス面では、高級車としての説得力に欠ける。3.5LのハイブリッドV6は、2420kgの車重に対応するために懸命に働かなければならない。ハンドリングは非常に好印象だが、ノイズが多く、乗り心地も少しぎこちない。

9. レクサスLS
9. レクサスLS

LSは最新のSクラス、7シリーズ、A8と並ぶ高級セダンではあるが、まだ満足度には欠けてしまう。

10. マセラティクアトロポルテ

エキゾチックな魅力を十分に備えたクアトロポルテだが、残念なことに、今回のランキングでこれ以上上位に上がるために必要な要素は持ち合わせていない。

マセラティ・クアトロポルテは、今回紹介する中でも最も古いクルマであり、実際に触れると確かにそう感じさせるものがある。それでも、オリジナリティのある演出でドライバーを楽しませてくれるし、インテリアに不足はない。

10. マセラティ・クアトロポルテ
10. マセラティ・クアトロポルテ

クアトロポルテは2014年モデルで大きく進化し、リムジンと呼ぶにふさわしいキャビンを手に入れた。これは、中国や北米、中東などの市場では、室内空間を広くして存在感を出した方が売れるのではないかと経営陣が考えたからだろう。

今では後部座席でゆったりとくつろげるクルマになったが、その変化が走りに与える影響は決して小さくない。

マセラティはクアトロポルテにV6とV8のガソリンエンジンを用意しており、後者では最大580psの出力を得ることができる。しかし、そのエンジンを搭載していても、もうあまりスポーツ精神は感じられなくなった。

クアトロポルテは、自分で運転するのではなく、運転される側のためのクルマになってしまった。右ハンドル車の操作性の悪さも、品質の印象をいくぶんか損ねている。

マセラティは、ドイツの高級車メーカーが持つような品質やデジタル技術を取り入れてきたわけではないので、インテリアの洗練度でライバルに劣っていても不思議ではないだろう。クアトロポルテは、滑らかな感触のレザーや、ユニークな素材処理で対抗している。

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