【期待の新人】アルファ・ロメオ・トナーレ 開発も大詰めか プロトタイプ発見
公開 : 2021.08.09 06:25 更新 : 2022.02.08 09:29
ドライバー中心のクルマ
FCAの世界戦略をまとめるティモシー・クニスキスは、「アルファ・ロメオのブランドの核として、先進的なエンジン技術や電動化、優れたイタリアンデザインを導入します。単にコンパクトなSUVではなく、アルファ・ロメオにしかできないモデルを目指しています」と話している。
クニスキスはまた、ハイブリッド化により二酸化炭素排出量を減らすだけでなく、ドライビング体験を高めることにも触れている。
「信じられないほどの操縦性を備えた、ドライバー中心のクルマです。トナーレはデザイナーの情熱を感じ取れるような、高い個性と時代を超越したデザインが与えられます」
トナーレの特徴は、ステルヴィオとのつながりを強く感じさせるデザインにある。過去のアルファ・ロメオのモデルから引用したディティールも含まれているという。21インチホイールはティーポ33ストラダーレを彷彿とさせ、細長いLEDヘッドライトはSZやブレラをイメージさせる。
インテリアでは、レザーやアルカンターラを多用し、バックライト付きのパネルを多数採用している。ダッシュボードには、12.3インチのデジタルディスプレイと、10.25インチのセンター・タッチスクリーンが装備されている。
トナーレは、ハッチバックのジュリアに替わる主力モデルとして活躍が期待される。しかし、ジャン・フィリップ・インパラートCEOは、プラットフォームを共有するジープ・レネゲード4XEのPHEVパワートレインの性能に満足しなかったため、トナーレの発売が3か月延期され、2022年初頭になったと報じられている。