【ベースはカローラ】BTCC 最新ハイブリッドマシンが初参戦 2022年本格導入に向けて
公開 : 2021.08.08 06:05
BTCCに新しく導入されるハイブリッドシステムを積んだトヨタ・カローラが、9月にレースデビューします。
元チャンピオンがドライブ
英国ツーリングカー選手権(BTCC)の新しいハイブリッド・パワートレインを搭載した最初のマシンが、来月シルバーストン・サーキットでレース・デビューを果たすことになった。2022年の導入予定のハイブリッドシステムのテストである。
9月26日にノーサンプトンシャー州のシルバーストンで行われる3つのレースに、スピードワークス・モータースポーツのトヨタ・カローラが参加する予定だ。ハンドルを握るのは元BTCCチャンピオンのアンドリュー・ジョーダン。
この新しいハイブリッドシステムは、コスワースが開発したもので、60Vの電気システムを搭載している。ハイブリッドモードを作動させると、40psの追加出力を得ることができる。BTCCでは、サクセスバラストの代わりにこのシステムを活用し、レース勝者はハイブリッドシステムの使用を制限される。
ジョーダンが操縦するカローラには、Mスポーツ社が開発した新しいTOCAエンジンも搭載されている。
開発テストとアピールのため
ジョーダンの乗るカローラはレース結果を問わずポイントの対象外となり、チャンピオンシップ争いの妨げにならないよう、3レースすべてをピットレーンからスタートする。
BTCCの責任者、アラン・ゴウはこう語っている。
「フリープラクティス、予選、そして3つのレースで走る計画です」
「シルバーストンでのレース参戦は、開発サイクルの一環として行われます。ハイブリッド・コンポーネントとエンジンは、1シーズン分をはるかに超える走行を行っていますが、通常のレースの手順も踏んでもらいたいと考えています」
「そのため、他のマシンとの本格的な戦いはありませんが、2022年の導入に向けて、ファンやパートナーの皆様にハイブリッドカーをご覧いただく機会を設けることが重要です」