【1250psのハイブリッド車】ジンガー21C ラグナ・セカ最速記録更新 出力重量比1:1
公開 : 2021.08.10 06:05
米国発の新型ハイブリッド・ハイパーカー、ジンガー21Cがラグナ・セカで市販車最速記録を塗り替えました。
マクラーレン・セナの記録を突破
米国のハイパーカーメーカー、ジンガー社が手掛ける最新モデル「21C」がカリフォルニア州のラグナ・セカで市販車として最速記録を更新した。
レーシングドライバーのジョエル・ミラーがハンドルを握り、わずか1分25.44秒で3.6kmのコースを周回した。これは、2019年にマクラーレン・セナが樹立した1分27.62秒を大きく上回る記録だ。
タイヤは公道走行用のミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2Rを装着。記録挑戦時のコンディションは「理想的」だったという。
ジンガーによると、ラグナ・セカでの記録更新を皮切りに、今後もさまざまなチャレンジを予定しているようだ。21Cは8月12日から16日までモントレー・カー・ウィークで一般公開される。
0-100km/h加速1.9秒のハイブリッド車
21Cは、1万1000rpmまで回転する自社開発の2.88L V8ツインターボとフラットクランク、油圧式多板クラッチを備えた7速シーケンシャル・トランスミッション
を採用。前輪には2基の電気モーターを搭載し、合計出力1250psを発揮するハイブリッド・ハイパーカーだ。
車重は1250kg(軽量のサーキット専用モデルは1218kg)で、パワー・ウェイト・レシオは1:1になるという。
0-100km/h加速は1.9秒、0-300km/h加速15秒、0-400-0km/hは29.0秒。最高速度は431km/hに達するとされている。
3Dプリント技術を用いて設計・製造された21Cはアルミとカーボンファイバーの複合シャシーを特徴としている。ボディは空力性能に特化しており、ジンガーによると、250km/hで走行中のダウンフォースは250kgになるという。サーキット専用モデルではさらに強化され、790kgに上るとされている。