【パスタにカメラ、電車まで?】自動車デザイナーが手掛けた意外な作品 20選 名作・珍作も
公開 : 2021.08.10 18:25
フランク・スティーブンソン – タグ・ホイヤーMP4-12Cクロノグラフ
フランク・スティーブンソン(1959年生まれ)は、素晴らしい経歴の持ち主だ。復活したミニやフィアット500、フォード・エスコートRSコスワース、フェラーリF430、そして数多くのマクラーレンなどなど。思わず「よくやった」と声をかけたくなるような仕事ぶりだ。
2011年、マクラーレンMP14-12Cをデザインした後、彼は時計に手を染めた。
「わたしは時計が大好きで、ずっと自分でデザインしたいと思っていました。タグ・ホイヤーのMP4 12-Cクロノグラフは、特に興味深いプロジェクトでした」
「精密技術、エンジニアリング、パフォーマンスに対する情熱を結集し、最も優れたデザインと素材を採用しました」
ローウィー・ヴェルメルシュ – ユーロスターE320
ローウィー・ヴェルメルシュ(1974年生まれ)は、あまり知られていないカーデザイナーのだが、彼の作品を知っている人は多いはずだ。フランドル地方出身のヴェルメシュは、フェラーリのFF、カリフォルニア、458に加え、マセラティのコンセプトカー「バードケージ75th」も手掛けている。
ピニンファリーナのデザイン・ディレクターとしては、ユーロスターの「E320(374形)」の内外装を担当した。ユーロスターは、ロンドンとパリ、そして北ヨーロッパを英仏海峡トンネルで結ぶ超高速列車である。
「わたし達は、パーソナルな環境に注意を払い、リラックスしたり仕事をしたりできるような、非常に快適な旅行体験を提供したかったのです」とヴェルメルシュは語る。
彼はこの他にも、プリノートの圧雪車「ビースト」もデザインしている。
ロン・ヒックマン – ワークメイト
ロン・ヒックマン(1932~2011)の遺産は生き続けている。南アフリカ出身のデザイナー兼発明家である彼は、2つの象徴的な、しかし全く異なる製品を手がけた。
コリン・チャップマンに雇われてロータス・エリートの開発に携わった後、ジョン・フレイリングと共にエランを開発して名を馳せたのだ。
1967年にロータスを退社したヒックマンは、自身のデザイン会社を設立し、ブラック・アンド・デッカーの折りたたみ式作業台「ワークメイト」を開発した。1台売れるごとに1ポンド(約150円)のロイヤリティーを得ていたが、一時は1日に1万5千台も売れたという。