【パスタにカメラ、電車まで?】自動車デザイナーが手掛けた意外な作品 20選 名作・珍作も
公開 : 2021.08.10 18:25
J.メイズ – ワールプールの家電製品
J.メイズほど「レトロ・フューチャリズム」の概念を取り入れたカーデザイナーはいないだろう。フォルクスワーゲン・グループではニュー・ビートルやアウディTTを、フォードでは2001年のフォーティーナイン・コンセプト、2002年のサンダーバード、第4世代のマスタング、フレックスなどをデザインした。
2018年、J.メイズは米家電大手のワールプール・コーポレーションに副社長兼最高デザイン責任者として入社した。2021年末に退任する予定だ。
ステファン・シュワルツ – ティーポット
ステファン・シュワルツ(1966年生まれ)は、2004年に日産デザイン・ヨーロッパのデザイン・ディレクターに就任した。1994年に入社して以来、コンセプトカーやプリメーラなどを手がけている。
最も有名なのは、初代キャシュカイ(デュアリス)のデザインだろう。彼がクロスオーバーに求めたのは、「従来の機能性に疲れ、飽きた人のためのクルマをデザインする」というものだった。
現在、シュワルツは、自動車メーカーやデザインハウスと協力してさまざまな製品を開発しており、その仕事は海洋・航空産業、時計、そしてこの素晴らしいティーポットにまで及ぶ。今は疲れた人のためにお茶を淹れてくれているのだ。
アドリアン・ファン・ホーイドンク – エメコのチェア
2009年にクリス・バングルが去った後、アドリアン・ファン・ホーイドンク(1964年生まれ)がBMWグループ全体のデザイン・ディレクターに就任した。BMW 7シリーズ(E65)からM1オマージュまでを手がけている。
2003年、米国のエメコが1951年製のチェアを現代に蘇らせるため、ホーイドンクのデザインを採用した。彼は、このチェアの制作は人生で最もやりがいのある経験の1つだったと語っている。
ジェリー・マクガバン – レンジローバー・イヴォーク・コンセプト・ロードバイク
ジェリー・マクガバン(1956年生まれ)もまた、素晴らしい経歴の持ち主だ。ローバー200クーペ、MG F、ランドローバー・フリーランダー、レンジローバー・スポーツ、レンジローバー・イヴォークなど、英国ブランドを語る上で欠かせない人物と言える。現在はJLRのチーフ・クリエイティブ・オフィサーだ。
熱心なサイクリストでもあるマクガバンは、「レンジローバー・イヴォーク・コンセプト・ロードバイク」を手がけた。彼はこう話している。
「レンジローバー・イヴォークに欠かせないアクセサリーを作りたかったのですが、モダンで美しい特注のロードバイク以上に完璧なものはありませんでした」