【長所を伸ばし100kg減】アルファ・ロメオ・ジュリアGTAmへ試乗 公道でも気持イイ 前編

公開 : 2021.08.17 08:25

ザウバーの協力を得たエアロキット

ちなみに、とあるスーパーカー・ブランドがエアコンやステレオを標準で付けず、無料オプションとしたモデルを発売したところ、どちらも選ばれなかったクルマは1台のみだったという。その1台は、広報用のデモ車両だったそうだ。

GTAmとして専用装備となる部分は、ほかにも調整式のフロントスプリッターやリアウイングがある。スプリッターは6角レンチで40mm前方に引き出すことができ、ウイングは3段階に角度を変えられる。

アルファ・ロメオ・ジュリアGTAm(欧州仕様)
アルファ・ロメオジュリアGTAm(欧州仕様)

アグレッシブなエアロキットの開発に協力したのが、アルファ・ロメオのF1パートナーでもあるザウバー社。ボディに隠れているものの、カーボンファイバー製のサイドスカートには、小さくロゴがあしらわれているとのこと。

ホイールベース間の低い位置に付く高価な部品だから、速度抑止用のコブ、スピードバンプには気をつけたい。ヒットさせてしまいそうだ。

リアバンパーの下部にも、アクラポビッチ社製のチタン・エグゾーストを包むように、見事なディフューザーが備わる。307km/hの最高速度を出すことが許されるなら、クアドリフォリオより300kg多いダウンフォースが得られる。

通常のクアドリフォリオのボディですら、通常のスポーツカーでも叶えがたい、下向きのダウンフォースを生成する。GTAmなら、明確に路面へ押さえつけられる感覚が得られるだろう。

もっとも、英国や日本ではダウンフォースを明確に得られる速度領域へ、公道で足を踏み入れることはほぼないはず。警察から無謀な逃亡を図るような場合を除いて。

この続きは後編にて。

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