【テスト車両が炎上?】トヨタGRスーパースポーツ 開発中止か ル・マン参戦に影響は
公開 : 2021.08.12 21:45
トヨタが開発中のハイブリッド・ハイパーカーは、テスト中の事故により市販化が中止されたと報じられています。
ル・マン耐久レースに影響はなし?
トヨタが計画していた新型ハイパーカー、GRスーパースポーツの開発は、プロトタイプのテスト中に重大な事故が発生したため、中止されたと報じられている。
静岡県の富士スピードウェイで行われたテストにおいて、GRスーパースポーツのテスト車両が炎上し、深刻な被害を受けたのが原因だという。
一部メディアは、市販化計画は完全に中止されたと報じているが、米モータースポーツ専門メディアのRacerによると、トヨタのル・マン用ハイパーカー「GR010」の開発には影響がないはずだという。AUTOCARはトヨタに問い合わせたが、公式なコメントは得られていない。
後輪駆動で2人乗りのGRスーパースポーツは、当時のFIA世界耐久選手権のル・マン規定により、公道走行可能なクルマをベースにレーシングカーを作ることが求められていた2018年に発表された。
その後の規定変更により、ホモロゲーションのためにGRスーパースポーツを生産する必要はなくなったが、トヨタは限定生産モデルとして販売することを目指している。
GRスーパースポーツは、現行マシンのTS050の2.4LツインターボV6ハイブリッドを公道用にチューニングしたもの搭載する予定であった。
トヨタは、ハイブリッドシステムの仕組みや電気モーターの搭載数については詳細を明らかにせず、ベースとなるGR010に匹敵する最高出力1000psを目標としていることだけがわかっている。
価格や生産台数なども不明だが、ボディ形状はクーペで、オープンルーフを採用する可能性がある。
また、トヨタはGRスーパースポーツの購入を検討しているユーザーに対し、2000GTやLFAを所有しているかどうか、サーキット走行の経験があるかどうか、レーシング・ライセンスを持っているかどうかなど、「審査」とも言えるアンケートを実施している。