【クーペSUVの新モデル】ルノー・アルカナへ試乗 1.3LマイルドHV 乗り心地に疑問
公開 : 2021.08.23 08:25 更新 : 2021.12.21 15:49
ルノーらしい乗り心地を求めたい
新型のルノー・アルカナで1番気になったのが、乗り心地。試乗車はR.S.ラインで、アルミホイールは大きめの18インチが標準となる。それを差し引いても、もう少しサスペンションは煮詰めても良いだろう。
英国の路面環境では揺れが大きく、鋭く隆起したような部分は、うまく衝撃を吸収しきれていない。車内には揺れだけでなく、サスペンションからのノイズも少なからず届いてくる。ルノーらしい、ソフトでしなやかなシャシー設定を求めたいところだ。
ルノーとしては、新しい顧客獲得を狙っているモデルなだけに、ブランドの強みでもある乗り心地を獲得できていないのが少し残念。マイルド・ハイブリッドの低回転域での弱点も、改善できるはず。
そのかわり、英国価格は充分に魅力的。試乗車のRSラインなら、2万9900ポンド(460万円)からに設定されている。運転するより、眺めた時の印象の方が勝るクロスオーバーのようだ。
ルノー・アルカナ R.S.ライン(欧州仕様)のスペック
英国価格:2万9900ポンド(460万円/試乗車)
全長:4180mm
全幅:1775mm
全高:1490mm
最高速度:204km/h
0-100km/h加速:9.8秒
燃費:17.2km/L
CO2排出量:131g/km
車両重量:1336kg
パワートレイン:直列4気筒1333ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:140ps/4500-6000rpm
最大トルク:26.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック