【7代目】新型日産フェアレディZ 市販モデル初公開 日本仕様は今冬発表予定
公開 : 2021.08.18 10:23 更新 : 2021.08.18 18:18
新世代のスポーツカー、日産Zの実車が米国で公開されました。日本では今年の冬に発表される予定です。
米国仕様の「Z」が公開
日産は、第7世代となる新型スポーツカー「Z」の市販モデルを米国で公開した。昨年プロトタイプが公開されているが、実車が披露されるのは今回が初である、
発表会は、1969年10月に初代ダットサン240Zがデビューした場所に近い、ニューヨーク・ブルックリンのスタジオで行われた。
日産のアシュワニ・グプタCOOは、次のように述べている。
「1969年にZを発表したとき、Zは革命でした。以来、50年以上にわたり、日産は世界中の何百万人ものファンにスタイル、スピード、信頼性などを提供してきました」
日本では「フェアレディZ」の名で呼ばれているが、米国では歴代6モデルはすべて数字(240や370など)で表記されてきた。今回の新型では、米国では「Z」という1文字で呼ばれることになる。
新型Zは、初代モデルへのリスペクトとして、長いボンネットと低いリアスタンスのシルエットを持つ、滑らかなエクステリアを実現している。
インテリアでは、12.3インチのメーターディスプレイ、本革張りのスポーツシート(オプション)、8スピーカーのボーズ製オーディオシステムなどを採用。日産によると、ドライバーを中心としたコックピットになっているという。
米国仕様のZは、2022年春に発売される予定だ。
ローンチコントロールも初採用
新型Zは、3.0L V6ツインターボエンジン「VR30DDTT」を搭載し、最高出力405ps、最大トルク48kg-m(475Nm)を5600rpmで発生する。
トランスミッションはモータースポーツにインスパイアされているという6速マニュアルト・ランスミッションを採用した。405psのパワーに対応するため、クラッチディスクとギアトレインを強化したほか、シンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、スムーズなシフトチェンジを実現しているという。
また、アルミ製パドルシフトを備えた新開発の9速オートマチック・トランスミッションも用意されている。走行モードは「スタンダード」と「スポーツ」を設定。スポーツモードでは、ステアリングやVDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)を専用制御することで、ハンドリングを向上させる。
さらに、日産の後輪駆動モデルとしては初めて、「アドバンスト・ローンチ・アシスト・コントロール・システム」を採用。クラッチ操作によりエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能を最大限に引き出すことができる。
足回りとしては、前後ダンパーに新設計の大径モノチューブダンパーを採用。減衰力を現行モデルより約20%低減させることで乗り心地を改善するとともに、路面追従性を高め操縦安定性を確保している。