【先代から確かな進化】新型 スバル・アウトバックへ英国試乗 高いシャシー性能を評価 

公開 : 2021.08.25 08:25

乗り心地や質感も大幅に向上

コーナリング時は、ある程度のボディロールがすぐに生じるものの、その後はしっかり抑制できている。先代からの改良は明らかで、日本ではレガシィ・グランドワゴンと呼ばれた1994年のアウトバック登場以来、最もドライバーへの訴求力が高い。

さらに特筆したいのが、大幅に引き上げられた乗り心地。市街地などの低速域でも、郊外の流れの速い区間でも、路面の凹凸をサスペンションが見事に吸収してくれる。このクラスでは例を見ないほど、ロードノイズが低いことも強みだ。

スバル・アウトバック 2.5i リニアトロニック・リミテッド(欧州仕様)
スバル・アウトバック 2.5i リニアトロニック・リミテッド(欧州仕様)

過酷なオフロードへ新しいアウトバックを連れ込むことはできなかったが、最低地上高は213mmあり、アプローチ(フロント)とデパーチャー(リア)・アングルは深められた。オフロード版クルーズコントロールといえる、Xモードも改良を受けている。

内容を聞くだけでも、オフロードの走破性が先代から高められていることは容易に想像できる。牽引重量は、ブレーキ付きのトレーラーで2000kg、なしなら750kgまで対応する。

新プラットフォームの採用で、シャシーの洗練度は大幅に磨かれている。クロスオーバー・ワゴンという特長に、運転する楽しさと上質さが上乗せされている。

アウトバックに興味をいだいたのなら、ぜひスバルのショールームを訪ねてみて欲しい。もし5代目のオーナーなら、質感や乗り心地で明確な進化を実感できるだろう。

スバル・アウトバック 2.5i リニアトロニック・リミテッド(英国仕様)のスペック

英国価格:3万3995ポンド(523万円)
全長:4870mm
全幅:1875mm
全高:1675mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:10.2秒
燃費:11.6km/L
CO2排出量:193g/km
車両重量:1674kg
パワートレイン:直列4気筒2498cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:169ps/5000-5800rpm
最大トルク:25.6kg-m/3800rpm
ギアボックス:CVT

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