【小さくてスポーティ】ミニ・コンバーチブル(1) 長期テスト 夏を楽しむオープン

公開 : 2021.08.29 09:45  更新 : 2021.12.09 16:01

好き嫌いが分かれるユニオンジャック

ドライビング・アシスタントには、アダプティブ・クルーズコントロールに衝突被害軽減ブレーキ、車線維持アシストなどの運転支援システムが搭載される。オン・オフの設定が記録されるのが良い。

熱線内蔵のステアリングホイールと、360W 12スピーカーのハーマン・カードン・ステレオも追加で選んである。音楽鑑賞が人生で最も大切にしていることの1つだから、筆者としてはとてもうれしい装備だ。

ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)

忘れてはいけないモノが、もう1つ。ソフトトップには、ユニオンジャック・パターンがあしらわれている。テールライトの点灯パターンのように。

ユニオンジャックのモチーフは、英国人でも好き嫌いがわかれる。わたしは中立的な思いだが、観察するとミニ・コンバーチブルに15個のユニオンジャックを発見した。少々過多だとは感じた。

最近になって英国ではロックダウンが解除され、アパートの部屋から出かけられるようになった。ミニ・コンバーチブルに乗る時間も、たくさんある。

ノッティンガムに住む友人を訪ねた時は雨がちだったが、素晴らしい初ドライブを楽しむことができた。雨のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと、猛暑のシルバーストーン・サーキットへも足を伸ばした。

これまでに200km以上、すでにオープンを楽しんでいる。せっかく天気の良い日に、カブリオレに乗っていながらルーフを閉じたままのドライバーを見かけると、少し残念な気持ちになるのは筆者だけだろうか。

ライバル不在 ニミのコンバーチブル

ソフトトップと、小さくスポーティなクルマが昔から好きだった。ミニ・コンバーチブル・クーパーSには、好きな要素が両方とも詰まっている。ライバルになりそうなクルマを思い浮かべてみるが、殆どないようだ。

ホットハッチと呼ばれるクルマの中で、コンバーチブルはミニ以外にない。アバルト595Cは、サイドのフレームが残るランドレー・スタイルといった方が正しい。それにハンドリングは、ミニの方が優勢だ。

ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)

コンパクトなコンバーチブルとしては、BMW 2シリーズマツダMX-5(ロードスター)、フォルクスワーゲンTロックがある。それぞれ個性的で優れたモデルもあるが、そうでないものもある。

ミニ・コンバーチブルはニッチ市場を満たすモデルといえ、ほぼ競合モデルがないことがわかる。それでいてミニはその立場に甘んじることなく、改良を重ね続けている。

長期テストでやって来た現行型ミニの登場は、2014年にさかのぼる。しかしフェイスリフトを受け、デザインだけでなく各所がアップデートされた。

メーターパネルは、ミニ・エレクトリックも採用するモニター式になり、インフォテインメント用ソフトも最新版がインストールされている。パーソナライズできるオプションは増え、スポーティなグレードではアダプティブダンパーも選べる。

2021年の夏を味わうのにも、新しいミニ・コンバーチブルは最適。何度乗っても、楽しいクルマは楽しい。

長期テスト ミニ・コンバーチブルの前後関係

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