【超高級オーダーメイド】ベントレー・バカラル 1台目が完成 美しきバルケッタ
公開 : 2021.08.20 18:25
ベントレーのコーチビルド部門が生んだ特別モデル、バカラルの最初の1台が完成。新時代を象徴するモデルです。
細部のタッチはオーナーが指定
英国価格150万ポンド(約2億2000万円)のベントレー・マリナー・バカラルの記念すべき1台目が完成した。全12台のうち最初の1台で、クルーにある同社のワークショップで製作された。
「カー・ワン(Car One)」と呼ばれる1台目のカーボンファイバー製ボディは、アトムシルバーのサテン塗装で仕上げられている。足元には、ポリッシュ仕上げのフェース、ダークグレーのサテンスポーク、グロス仕上げのモスグリーンを備える「トライフィニッシュ」の22インチホイールが装着されている。
このグリーンのディテールは随所に施されている。シートには上質なナッパレザーが使用され、ダイヤモンドキルティングが施されたカーペットにはグリーンステッチが添えられている。
1台目のバカラルは、オーナーが細部に至るまで指定した、完全なオーダーメイドである。一方、ベントレー・ブロワー・コンティニュエーションの最初の1台も完成した。
ベントレーのマリナー&モータースポーツ担当ディレクター、ポール・ウィリアムズは次のように語っている。
「最初の2台が完成したのを見て、チーム全員が大きな誇りを感じています。プロジェクトの設計と開発には何年もの時間が費やされてきましたが、2台が完成したことで、大きなやりがいを感じています」
「象徴的な1929年のレーシングカーを再現すると同時に、21世紀のグランドツーリング・バルケッタを提供できるのは、世界でもマリナーだけなのです。お客様に新車をお届けできること、そして両シリーズの残りのオーダーが完成することを楽しみにしています」
現在、各モデルの次の3台が製作中で、まもなく納車される見込みだ。
未来のラグジュアリーカー
バカラルは、ベントレーが切り開く新時代を象徴するモデルといって良いだろう。ベントレー・マリナーは、超高級な特別仕立てモデルを年間2台のペースで発表する。
150万ポンド(約2億2000万円)のバカラルは、オープンボディのグランドツアラー。生産台数は12台限定で、すべてがベントレーのロイヤル・カスタマーに割り当て済みだという。
2シーターのデザインは、昨年にベントレー100周年を記念して発表されたEXP 100 GTに大きな影響を受けている。バカラルはEXP 100 GTと並行してデザインされたという。
特に結びつきを感じさせるのは、現行モデルの双眼ではなく、単眼となるヘッドライトだ。ダークブロンズのボディ装飾も特徴的。ブレード状のデザインとなるテールライトにも、強い共通性が漂っている。
ボディデザインのチーフ、JPグレゴリーは次のように語っている。
「ベントレー・マリナーが手掛けた初めての現代版コーチビルド・モデルです。本来、ベントレーはコーチビルドで有名なブランドです」
「バカラルの個性は、未来のラグジュアリー・モビリティを想起させるものです。わたし達はすでにEXP 100 GTで、そのビジョンを提示し始めていました。バルケッタ・デザインは視覚的な重さを打ち消し、エクステリアとインテリアにはシームレスな流れが生まれています」