キア・ソウル 1.6CRDi コネクト・プラス
公開 : 2014.04.09 22:40 更新 : 2021.03.05 21:37
■どんなクルマ?
キアのスマートなクロスオーバー、ソウルの第2世代だ。この新しいソウルは、先代よりも長く、広く、そして低いボディを持つ。これはより若いユーザーをターゲットとした結果だという。
英国でラインナップされるのは、スタート、コネクト、コネクト・プラスの3トリム。夏までには、ミックスとマックスという2つのトリムも追加される予定だ。エンジンは、1.6ℓディーゼルと1.6ℓガソリンの2本立てである。
今回試乗したのは1.6ℓのターボ・ディーゼルで、トリムはミッドレンジにあたるコネクト・プラスだ。128ps、26.5kg-mのエンジンは、0-100km/h加速10.8秒、最高速度180km/hというパフォーマンスをマークする。これはクラス平均といったところだろうか。キアはパフォーマンスを上げるよりも、使いやすさと経済性を重視したようだ。
ブート・スペースは354ℓ。リア・シートを折りたたむと1367ℓとなる。ヴォグゾール・モッカが362ℓ/1372ℓという数値だから、これもこのサイズのクロスオーバーとしては遜色ない値だ。
コネクト・プラスは、アップグレードされたサウンド・システムとナビゲーション、17インチ・アロイホイール、クルーズ・コントロール、ブルートゥース接続、そしてバック・カメラが標準で装備される。
キアは新しいソウルが決して大きいセールスを英国で記録するとは思っていないようだ。日産ジューク、スコダ・イエティ、ヴォグゾール・モッカといったライバルがひしめき合う市場なので、年間5,000台というのがその販売目標だ。
■どんな感じ?
ソウルのキャビンは広大だ。しかし、背が高い乗客にとってはリアのスペースには不満が上がるだろう。インテリアは、ステアリング・ホイールやシートにステッチが施されたもの。照明は夜になると印象的な雰囲気を醸し出す。
CRDiディーゼルは概ね充分なパフォーマンスを持っている。とりわけ、低い回転数から太いトルクを発生する。ステアリングは精密であるが、フィードバックはほとんどないに等しい。フレックス・ステアのボタンを押せば、少し重くなるというものだ。
乗り心地は、ガソリン、ディーゼル共に変化はない。硬めのセッティングだが、ヨークシャーの凹凸のある路面でも、落ち着きを維持することは難しいことではなかった。
キアはこのソウルが、都市部でも16.4km/ℓ、総合で20.0km/ℓの燃費をマークするという。しかし、われわれのテストでは、13.0km/ℓしかマークすることができなかったのは何故だろうか。
■「買い」か?
ソウルはスタイリングを重視するユーザー向けの1台だ。確かに、ライバルよりも派手な出で立ちが特徴だ。また、コネクト・プラスでは充実した装備もセールス・ポイントである。気になったことといえば、サイドミラーからの風切音が高速でうるさかったことだ。
それはともあれ、小さなクロスオーバーを望むのであれば、ショッピング・リストの上位に位置しても良い1台かもしれない。
(ダレン・モス)
キア・ソウル 1.6CRDi コネクト・プラス
価格 | £17,500(299万円) |
最高速度 | 180km/h |
0-100km/h加速 | 10.8秒 |
燃費 | 20.0km/ℓ |
CO2排出量 | 132g/km |
乾燥重量 | 1538kg |
エンジン | 直列4気筒1582ccターボ・ディーゼル |
最高出力 | 128ps/4000pm |
最大トルク | 26.5kg-m/1900-2750rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |