【発売間近】トヨタ・カローラ・クロス 「これは売れる」と断言できる5つのポイント
公開 : 2021.08.29 05:45 更新 : 2021.10.13 12:01
ライバルより広いラゲッジスペース
カローラクラスで注目すべき長所といえるのは、パッケージングの良さだ。
それに関連して、3つめのポイントとして知っておきたいのはラゲッジスペースの広さ。
タイ仕様での数値をみると、荷室容量はスペアタイヤを積まないモデルで487Lとなっている。
この数値は、ヤリス・クロスの390L(ガソリン車のFFモデル)やC-HRの318Lを上回るのはもちろんだが、ライバルとなりそうなマツダ「CX-30」(全長4395mm×全幅1795mm)やホンダ「ヴェゼル」(全長4330mm×全幅1790mm)よりも1割以上広い。
CX-30の荷室容量は430Lで、新型ヴェゼルの荷室容量は公表されていないが400Lには届かない。
格上となるRAV4の荷室容量は580Lとさすがの広さだが、車体サイズを考えるとカローラ・クロスの荷室は広めに確保されていると断言できる。
ちなみにカローラ・セダンの荷室容量は429L、ツーリングは392L(意外だがセダンのほうが大容量)にとどまる。
価格 目を疑うほどリーズナブル
4つめのポイントは、価格だ。ちょっと目を疑うほどリーズナブルに設定されている。
ガソリン車の最安グレードは200万円を切るというから、もう驚くしかない。
周囲を見ると、ひとまわり車体が小さなC-HRは1.2Lターボエンジン搭載車で238万2000円から。ライバルに相当するCX-30は2.0L自然吸気エンジン車が239万2500円から。
カローラクロスはガソリン車の最上級グレードでも270万円を切るというから、ライバルよりも「安い」のである。
ハイブリッドの価格帯はFFモデルが260~300万円程度、4WDはその20万円アップとなりそうだ。
デザイン 日本仕様は顔が違う?
ところで、どうやら日本仕様はこれまで海外で発売されているモデルとはデザインが異なるようだ。これが5つめのポイントである。
その根拠となるのは、トヨタ先日公開したカローラのプロモーション映像。
そこにカローラ・クロスと思われるクルマのシルエットが写っているのだが、これまで公開されている海外仕様の写真とは意匠が違うように見えるのだ。
具体的にいえば、フロント部分が異なる。
現時点では日本仕様の写真が公開されていないので推測でしかないのだが、どうやら日本仕様は専用の顔つきとなりそうな気配である。
「グリルが小さくなってボディ同色部分が増え、ヤリス・クロスに近い都会的な印象になる」という情報もあり、正式な日本仕様のデザインが公開されるのを楽しみに待ちたい。
「カローラ」はここ数年、単一車名(カローラと名の付くすべての車体を合計)として世界で最も生産が多い車種となっていて、その数はなんと年間約150万台。
それがスバルやマツダの「全車種合計」での年間生産台数よりも多いと聞けば、いかにカローラの生産規模が大きいかを理解できるだろう。
世界のどこかの工場(カローラを作る工場は世界に16か所ある)で、約21秒に1台の割合で新しいカローラが作られている計算になる。
SUVの追加で、その勢いはさらに加速することになるだろう。