【大自然の中で対面】新型スバル・レガシィ・アウトバック体験 フォレスターと比較
公開 : 2021.09.02 11:00
「フォレスター」との共通点は?
スバル里山スタジオに到着すると、2台の新型レガシィ・アウトバックがあった。
フラッグシップモデルのリミテッドEXと、機能を際立たせたアクティビティモデルのXブレイクEXである。
これらが日本での新型レガシィ・アウトバックの全てのグレードだ。
Xブレイクというと、フォレスターが2018年にフルモデルチェンジした際に登場したグレードでフォレスターの新たなるファンを増やしている。
フォレスターXブレイクの場合、内外装にオレンジのカラーリングを施すなどして、よりスポーティなイメージを演出している。
一方、新型レガシィ・アウトバックのXブレイクの場合、内外装でグリーンのカラーリングを用いているのが特徴だ。
また、フロントグリルや前後バンパーをブラック基調とし、18インチホイールで光沢を控えたダークメタリックとするなど、どちらかといえばフォレスターのスポーツグレードを感じさせる仕様になっている。
その裏には、搭載エンジンがフォレスター・スポーツと同じく、水平対向4気筒1.8L(CB18型)というつながりもある。
ただし、フォレスターとレガシィ・アウトバックでは、同じオフロード重視のスバル車でも商品性には大きな違いを感じる。
では、実際に2モデルを比べて見てみることにしよう。
内装はレヴォーグとも共通性あり
端的に言って、新型レガシィ・アウトバックは大きく立派に見える。
ボディ寸法はリミテッドEXの場合、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmで、ホイールベースは2745mmだ。
フォレスターより230mm長く、60mm広く、室内空間に直結するホイールベースも75mm長い。
ただし、全高では55mm低いことで、一般的なSUVとは違う、ツーリングワゴンの王道「レガシィ」の流れを汲む独特のフォルムとなっている。
インテリアについては、フォレスターとはかなり違う印象だ。
外観と同じく、フォレスターは縦方向に高いボックス状の空間であるのに対して、新型レガシィ・アウトバックはレヴォーグとの部品共通性が多く、インテリアの基本的な意匠もレヴォーグに近い。
また、注目の走りについては、今回は味わう機会がなかった。
あらためて、Xモードでのオフロード走行や、アイサイトXを使った高速道路での巡行性能などについて深堀りしてみたい。
ちなみに、先行して発売されているアメリカでは、直近の2021年7月の北米アウトバック(2.5L、2.4Lターボ)の販売台数は、スバル車全体の28%となる1万4058台で、クロストレック(XV)やフォレスターを抑えてトップとなっている。
日本でもレガシィ・アウトバックの大ブレイクに期待したい。