【懐古?】「TOYOTA」「SUZUKI」 レトロなローマ字マーク、なぜ復活 ランドクルーザー/ジムニーで

公開 : 2021.09.02 05:45  更新 : 2021.10.13 12:12

80系前期以来 「TOYOTA」復活の意味

そして数日後、ようやくトヨタ広報部から返答があった。

その前に文字エンブレムの歴史を軽くおさらいしてみよう。

トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ
トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ    トヨタ

フロントグリルに「TOYOTA」のエンブレムを装着したランドクルーザーといえば、真っ先に思いつくのが40系といわれるモデルだろう。

2006年(日本発売は2010年から)にはこのFJ40系ランドクルーザーをモチーフとした「FJクルーザー」が登場したが、このモデルにも文字エンブレムが採用されていたことも記憶に新しい。

一方、本流のランドクルーザーについては1989年に登場した80系の中期モデルまでがこの文字エンブレムを使用しており、1995年1月のマイナーチェンジ以降、フロントグリルには楕円型のCIマークが装着されるようになっている。

そこから26年の時を経て復活した文字エンブレム。

トヨタ広報部からは、「オフロード、オンロード、双方の走りをさらに磨いたグレードであるGRスポーツの特別な(特長的な)意匠です」との回答を受けた。

ここからは筆者の推測となるが、近年はラグジュアリーなキャラクターばかりが先行しがちであったランドクルーザーに対し、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というランドクルーザー本来の本質に立ち返るために、あえて最上級グレードであるGRスポーツにオフロード寄りの性格を持たせ、文字エンブレムを装着したのかもしれない。

当然ながらトヨタとしてブランドロゴマークを変える、といったことにつながる動きではないということであるが、原点に立ち返るという意味をも持たせたように感じられる文字エンブレムが、今後どのように活用されていくのか興味深いところだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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