【初公開】新型モーガン3ホイーラー フォード製1.5Lエンジン搭載 開発は最終段階へ

公開 : 2021.09.03 06:05

モーガンの3輪自動車、3ホイーラーの新型が世界初公開。2022年発売予定で、米国での販売に注力します。

英国生まれの3輪スポーツ

執筆:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

モーガンは来年、生まれ変わった新型3ホイーラーを発売する。新型プラス・フォーやプラス・シックスと同じ先進的なアルミニウム・シャシー技術を採用した、徹底的にモダンなマシンだが、10年前に発売された現行モデルと同じ魅力的なドライビング・エクスペリエンスを実現しているという。

S&S製の空冷式2.0L V型2気筒エンジンを廃止し、フォードフィエスタSTに搭載されている、より洗練された1.5L 3気筒エンジンを縦置きにして自然吸気とした。

新型モーガン3ホイーラー(プロトタイプ)
新型モーガン3ホイーラー(プロトタイプ)

正確な出力は明らかにされていないが、従来のVツインが厳しい排ガス規制を受けて81psだったのに対し、フォード製ユニットは120~130psになるはずだ。フィエスタではターボチャージャー付きで200psを発揮している。

パワーウエイトレシオも素晴らしいものになるだろう。AUTOCARがモーガンのエンジニアから聞いた話によると、現行モデルの500kg以下という重量を新型車の目標にしているという。

ノーズマウントされたエンジンで発生した動力は、マツダMX-5(ロードスター)の5速MTを経由してコックピット後方のベベルボックスに送られ、そこから歯付ベルトを介して1輪のリアホイールに伝達される。

モーガンを象徴する人気モデル

モーガンのマネージング・ディレクター、スティーブ・モリスは次のように述べている。

「新型3ホイーラーは、既存のお客様に今と同じように楽しんでいただけると同時に、より多くの方々にアピールできると考えています」

新型モーガン3ホイーラー(プロトタイプ)
新型モーガン3ホイーラー(プロトタイプ)

「わたし達は、3ホイーラーを真のグローバル商品だと考えています。米国での販売に力を入れていますが、英国、フランス、ドイツ、イタリアでの需要も期待できます」

モリスによると、米国での主な利点として、輸入された少量生産のスポーツカーにつきまとうコンプライアンス上の問題を、3輪自動車であることで回避できるという。モリスは、3ホイーラーが市場に定着すれば、4輪のモーガン車をすべて合わせた販売台数に匹敵すると期待している。

歴史的に見ても、3ホイーラーはモーガンのベストセラーであり、2011年モデルでも一時的に4輪モデルの販売台数に匹敵したことがある。

「2012年頃は、週に28台を販売していました。この新型車があれば、その数字に匹敵する、あるいは上回ることができると信じています」とモリスは語る。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事