【カタチに惚れ、変化に納得】VWアルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンス試乗

公開 : 2021.09.05 11:55  更新 : 2021.10.13 15:16

そのカタチに惚れ、価格にも納得

シューティングブレークを含めたマイナーチェンジ後のアルテオン印象は悪くない。

けれどそのドライブフィールを「ドイツ車的な堅牢な感じ」とまではいいきれないと思った。

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンス
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンス    宮越孝政

とくに最新のゴルフ8の完成度と比べると、それが浮き彫りになる。

設計から完成までひと筆書きで書き上げたVWを代表するゴルフに比べると、アルテオンというクルマは派生モデルという立ち位置なのだと思う。

つまりアルテオンは、カッコよさとゴルフ的な動的質感の両方を手に入れたいという人の欲望は満たしてくれない。

価格とパッケージングをライバルと比べて冷静に考慮する人ならばすんなり受け入れられると思う。

今回の試乗車の車両価格は644万6000円で、これにラグジュアリーパッケージなどのオプションが付いても乗り出し700万円を切る。

この価格にして、272psのエンジン、AWD、歴代VWの中でも最高にスタイリッシュなDセグサイズのボディ、精悍なコクピット、足元が広いリアシート、セミアクティブのアシと20インチホイール、インフォテイメントも最新だし、もちろんACCとレーンアシストによる運転支援システムなどなども備わっているのだ。

輸入車のライバルと比較しても遜色ないはずなので、あとはスタイリングが気に入るか否かの問題。

そこに今回、シューティングブレークという強力な選択肢が加わったわけだ。

家族で出かけることを考えれば、荷室の容量が大差なくてもシューティングブレークがお薦め。きっと行動範囲が広がると思う。

VWアルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンスのスペック

価格:644万6000円
全長:4870mm
全幅:1875mm
全高:1445mm
ホイールベース:2835mm
車両重量:1750kg
パワートレイン:直列4気筒1984ccターボ
最高出力:272ps/5500-6500rpm
最大トルク:35.7kg-m/2000-5400rpm
ギアボックス:7速オートマティック

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンス
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレークTSI 4モーション・エレガンス    宮越孝政

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    宮越孝政

    Takamasa Miyakoshi

    1973年生まれ。スタジオワークを中心としたカメラマンのアシスタントを数年経験後、自動車雑誌の編集部員として、見習いに。編集部員時代に鍛えられた事は長距離の自走での移動と早朝ロケで早起きすること。その後、独立し、フリーランスとなる。クルマと関わりを持っていられることに幸せを感じる。愛車はルノー・カングー、日産スカイラインGT-R(R32)

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