【Eクラスと同等の電動セダン】新型メルセデス・ベンツEQE 世界初公開 空力と静粛性に焦点
公開 : 2021.09.06 04:18 更新 : 2021.09.06 04:25
長い航続距離と急速充電を実現
発売当初は、リアに搭載されたモーターにより最高出力292ps、最大トルク54kg-mを発揮する「EQE 350」と、未発表の第2のモデルが用意される。性能の詳細は不明だが、メルセデスによれば、モーターに使用されている永久磁石が「高い出力密度、高い効率、高い出力安定性」を実現しているとのことだ。
4輪駆動の4マチックモデルも後に登場する予定で、高性能モデルのAMG EQE 53では760ps近くを発揮する可能性がある。また、Sクラス由来のエアサスペンションや、回転半径を最大1.8m小さくすることができる後輪操舵システムなども全モデルに用意されている。
EQEに搭載されている10セル、90kWhのリチウムイオンバッテリーの航続距離は、WLTPサイクルで545~660kmとなり、少なくとも効率の良いリア駆動では、他のライバル車よりも長い航続距離を実現している。
このバッテリーは170kWの充電に対応しているため、わずか15分で約250km分の航続距離を得ることができる。また、回生ブレーキによって走行中に電力を回収し、設定によってはワンペダルドライブが可能となる。
メルセデスはまた、「バッテリーのライフサイクルに対する包括的なアプローチ」を強調している。バッテリーは使用可能な期間が終了するとクルマから取り外され、すぐにリサイクルされるのではなく、エネルギー貯蔵施設で使用される。また、EV専用のナビゲーションと連携して、最適なパフォーマンスを発揮するための冷暖房サイクルにより、バッテリーの寿命を可能な限り延ばすことができるという。