text & photo:Takahisa Takizawa (滝澤隆久)
茨城は土浦に本拠を置く旧車愛好クラブ「バックヤードつくば」が主催するイベントが土浦・昭和のくるま大集合だ。今回で11回目を数える老舗的な催しで、市内の大型商業施設“さん・あぴお”の駐車場に200台以上の内外旧車を集めて、夏を思わせるほどの汗ばむ陽気のなか、賑やかに繰り広げられた。
車輌展示を基本に、希望者を対象として2コースに分かれるツーリングも行なわれた。昨年は悪天候によりツーリングが中止となってしまっただけに、今年は愛車を思い切り走らせたいと願うオーナーには嬉しさもひとしおになった。
参加車輌は昭和時代の360cc軽自動車からオート三輪車、マイカー時代の大衆車や初期のスポーツカー、そして当時は高嶺の花でしかなかった外国車などバラエティに富む顔ぶれ。来年も同時期にこの場所で開催が予定されているので、ぜひ参加してみてはいかがか。
京5の古ナンを掲げて都内より自走参加した1960年式の日野ルノー4CV。古都の倉庫より発掘の個体でほぼ原形。
特別展示車の一角。手前より1962年式トヨベット・クラウン、1957年式ダットサン・トラック123型、そして1964年式プリンス・グロリア。
福島県より老練なオーナーのドライヴで参加した1963年式マツダT1500。南東北地区では広く知られる三輪車だ。
トヨタ2000GTとマツダT1500が同じ土俵に上るごった煮的な楽しさ。2000GTはオーナーによる苦心のレストア作品だ。
外国車勢では英国車が比較的多かった。画面右手の1961年式MG1100は地元在住の女性オーナーが日常使用の愛車。
このところの旧車シーンでは人気急上昇なポルシェ911のナローモデル。この日のイベントには都合4台が参加した。
1949年式MG-TCと1923年式フィアット501S。フィアットは伊香保・おもちゃと人形自動車博物館からの参加。
茨城のエンスージァスト河村さんが持ち込んだ自転車バイク、1954年式トヨモーターと1955年頃のマルウチ号。
1950年代ならではの威風堂々、しかし大いなる無駄なデザイン。1957年式シボレーベルエアが大注目を浴びていた。
『AUTOCAR JAPAN』賞は、所有歴14年のMGを楽しそうに操る女性オーナー、岩淵栄子さんが受賞。娘さんと2ショット。
ドロドロドロっという腹に響くエグゾーストをギャラリーにアピールしていたのは1965年式シェルビー・コブラ427S/C。