ボルボXC90、デビューまで1年を切る
公開 : 2014.04.15 21:20 更新 : 2017.06.01 02:13
新しいボルボXC90は、デビューまで1年を切ったところで、最終のテスト段階に入った。そのテスト・モデルは、幾人かのジャーナリストに公開されており、先週、AUTOCARでもそのプロトタイプの試乗を行うことが出来た。
この新しい7シーターは、ボルボがプレミアム・ブランドへ参入するための第1弾である。V526というコードネームで開発が進められているニューXC90は、初代のデビューが2002年のことである。
第2世代となるXC90は、現行モデルよりも僅かに低く、幅広く、そして100mmほど長い。その長さはブートスペースと、そして、第2列、第3列の乗客の足元のスペースを広げるために使われている。
ボルボはコントロールのレイアウトも見直した。ダッシュのセンターには9.5インチのタブレットのようなスクリーンが配置され、すべての機能のコントロールはこれで行うようになる。スイッチ類はエンターテイメント・システムのボリュームやオン/オフを含めても僅かに7つとなっている。その他の主なダイヤルは小型のTFTスクリーンに表示される。また、上級モデルでは、このTFTスクリーンがワイドになるという。
XC90はスケーラブル・プラットフォーム・アーキテクチャー(SPA)をベースにする。このSPAは将来的には40シリーズ、60シリーズ、90シリーズのベースとなるものだ。ビークル・ライン90プロジェクトのバイス・プレジデントであるデニス・ノベリウスは、このSPAが低いルーフのモデルからSUVまでをカバーするという。
「われわれは長いボンネットを得るために、フロント・ホイールを前方に、そしてAピラーを後方にデザインした。このSPAプラットフォームのエンジンは4気筒に制限しているが、通常のエンジンの他に、ハイブリッドやEVも計画されている。」
エンジンは、4気筒のガソリンまたはディーゼル・エンジンが搭載され、シングルあるいはツイン・ターボによってチャージされる。持っtも強力なものは、300ps以上を発揮するガソリン・ターボだ。また、電気モーターによって後輪を駆動するハイブリッドも設定される。ちなみに、このハイブリッドは、センター・トンネル付近にバッテリーを搭載し、リア・アクスルにフライ・ホイールを装備したものとなりそうだ。
XC90は、現在ホット・テストと湿気、および高高度テストを行っている。ショールームには今年の終わり頃に登場する予定だ。