【EVにもV8サウンド?】メルセデスAMG 電動モデルに「エンジン音」導入か 個性を演出

公開 : 2021.09.09 06:25

ブランド初のEVをデビューさせたメルセデスAMGは、「深み」のあるエンジン音を作り出そうとしています。

V8エンジンは存続の意向

執筆:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

メルセデスAMGは、今後のEVモデルをライバル車から差別化するために、ユニークで「非常に深みのある」エンジンサウンドを作り出すべく努力しているという。同ブランドを率いるフィリップ・シーマーが語った。

このプロジェクトは、内燃エンジンのサウンドとパフォーマンスがその特徴となってきたAMGモデルを電動化時代に向けて変革するためのものだ。

メルセデスAMG EQS 53
メルセデスAMG EQS 53

シーマーは1年前、それまでAMGを率いてきたトビアス・ムアースがアストン マーティンに移籍したことでトップに昇格した。彼はブランド初のEVであるEQS 53について、「SF映画で耳にするようなエレクトリック・サウンドに近いものになる」としながらも、独自のサウンド・キャラクターを確立できたと考えているという。

AMGのEVモデルが増えるにつれて、このサウンドは発展していくだろうとシーマーは述べている。既存の顧客の中にはこれを好まない人もいるだろうと認めながらも、新しい顧客を惹きつけることができると確信している。

AMGの調査によると、ユニークでエモーショナルなサウンドは、顧客にとって3つの購入動機のうちの1つであるという。他の2つはハイパフォーマンスとドライビング・ダイナミクスであることがわかっている。サウンドの重要性は、AMGのV8エンジンが「かなり長く」存続する理由になるとシャイマーは言う。

彼はV8エンジンの廃止時期を明言せず、「顧客がいる限り」存続するとしている。現在、V8エンジンの需要は高く、一部の市場では増加傾向にある。

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