【エンジンはトヨタ由来】ラドフォード・タイプ62-2 英国デビュー クラシックな新型スポーツカー
公開 : 2021.09.09 18:05
復活した伝説的なコーチビルダー、ラドフォードのデビューモデルは2シーターのクラシックなスポーツカーです。
62台限定のコーチビルドモデル
復活した伝説のコーチビルダー、ラドフォード(Radford)は、ロータス・タイプ62にインスパイアされた2シーター・クーペ「タイプ62-2」を英国でデビューさせる。
ミドエンジン・レイアウトを採用した新型62-2は、62台の限定生産モデル。そのうち12台は特別なジョン・プレイヤー・スペシャル仕様で、来週開催されるグッドウッド・リバイバルで初公開される予定だ。
このクルマは、米国を拠点とするラドフォード社が開発した。同社は、1948年に設立された英国のコーチビルダーの名前を復活させた会社で、元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトン、デザイナーのマーク・スタッブス、司会者のアント・アンステッドの3人で構成されている。
62-2は1960年代のロータス・タイプ62を忠実に再現しており、全高1133mmの低い車体に、ワイドフェンダーとサイドエアインテークを備えている。リアのダックテール・スポイラーは一部のモデルで装着可能で、インテリアは「すっきりしている」と同社は表現している。
英国での発売時には、「クラシック」、「ジョン・プレイヤー・スペシャル」、「ゴールド・リーフ」の3つの仕様が用意される。ロータス・エミーラと共通のトヨタ製3.5Lスーパーチャージャー付きV6エンジンを搭載し、トランスミッションは6速マニュアルまたは7速デュアルクラッチのいずれかを選択できる。
3.5L V6で最高600ps以上を発揮
ベースモデルであるクラシックは最高出力436psを発揮し、パワーウェイトレシオは約1:1とされている。ゴールド・リーフでは、ピストン、カムシャフト、ECUマッピングをアップグレードし、最高出力を約500psまで引き上げている。いずれも性能の詳細はまだ明らかにされていない。
また、ゴールド・リーフではレースカー風のカラーリングが採用されているほか、オリジナルのタイプ62でダウンフォースを増やすために装着したリアウイングが追加されている。DCTを選択した場合には、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルがオプションで用意されているほか、高度なABSとトラクション・コントロールも装備することができる。
一方、ジョン・プレイヤー・スペシャルは、スーパーチャージャーをアップグレードして出力を608psに向上。スタイリングも微妙に異なっており、大型のフロント・スプリッター、エアインテーク、リアディフューザーにより空力性能の向上を図っている。
クラシックのホイールはフロント17インチ、リア18インチ、ゴールド・リーフはフロント18インチ、リア19インチを履く。アルミ製シャシー、4方向に調整可能なダンパー付きコイルオーバー・スプリングサスペンション、油圧式ノーズリフトは全モデル共通装備だ。