【どう違う?】話題の新型カローラ・クロス 日本仕様と海外仕様を比較
公開 : 2021.09.14 15:16 更新 : 2021.10.13 12:01
インテリアや機能も日本仕様に
またフロントグリルに組み合わせるエンブレムがトヨタマークではなくカローラを意味する「C」なのも日本だけ。
トヨタは、「日本向けのトヨタ車は、伝統あるブランドは独自のエンブレムとしている。具体的にはセンチュリー、クラウンそしてカローラ」と説明。
ただ、いずれもイニシャルが「C」なのは単なる偶然だろう。
ちなみに、日本仕様はテールランプが2タイプあり、最上級の「Z」グレードに組み合わせる「LED発光テール&ストップランプ+ターンランプ」と呼ばれるタイプとなる。
それも現時点では日本専用のアイテムだ。
インテリアや装備でもいくつかの違いがある。
まずインテリアカラー。
日本仕様は「ブラック」のみで、タイで展開されている「赤」や北米で用意している「白」はラインナップにない。
これも「マーケットの好みに対応したもの」(開発者)だが、白内装のSUVを実際に所有していて、カローラ・クロスを次期愛車候補の1台と考えている筆者としてはなんとも残念といわざるを得ないところ。
機能装備としては、タイ向けでは足踏み式としていたパーキングブレーキが、日本仕様は(北米向けと同様に)電動となっているのがポイントだ。
信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するホールド機能も備え、ACC作動時は渋滞時の停止保持までおこなえることを意味する。
日本だけ「パノラマサンルーフ」
天井にも日本独自がある。
日本向けはガラス面積が大きな「パノラマサンルーフ」を設定しているが、これも現時点では日本仕様だけのアイテムだ。
「Z」と「S」グレードにメーカーオプションで装着でき、価格は11万円となっている。
日本仕様のパワートレインは2ZR型の4気筒1.8Lガソリンエンジンと、それをベースとしてハイブリッド用に改良したエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプ。
前者はFFのみだが、後者はFFと4WD(後輪をモーターで駆動する「E-Four」)も展開。
このパワーユニット自体は海外向けも存在するが、実はハイブリッド4WDをラインナップするのも日本向けのみだけ。
トヨタは「日本ではハイブリッドが販売の8割ほどになる」としたうえで「4WDのニーズも多い」とトヨタは説明する。
一方で、もうすぐ発売する北米仕様はタイ、台湾、そして日本などアジア向けとは異なるパワートレインを展開。
「ダイナミックフォース」として設計が新しい、169psの2.0Lガソリンエンジン(日本ではRAV4のガソリン車やカローラツーリングの限定車に組み合わせたユニット)を積むのだ。
さらに、駆動方式はFFに加えてメカ式の4WDも用意。このユニットは日本向けの1.8Lよりも29psもパワフルだから、ちょっとうらやましい気がする。
それに関しては、今後の展開に期待したいところだ。