【3代目だって悪くない】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI Mk3 良さを再確認 英国版中古車ガイド
公開 : 2021.09.23 08:25 更新 : 2021.10.15 13:26
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アンドリュー・ファーガソン
「3代目ゴルフGTIの8バルブを数年所有しています。近年、モデルへの注目度は上昇しているようです。乾燥したガレージで大切に保管し、状態を保ち、ここぞという時以外は乗らないようにしています」
「信頼性は高いクルマですが、ここ3年間の間に、保守整備と車検更新で800ポンド(12万円)くらいは支払っています。最高出力は114psなので、スポーツカーのように速くはありません」
「3代目GTIの魅力は、動力性能ではなく、操縦性の精度や感触にあると思います。ゴルフなので、代を重ねる毎に磨きは掛けられています。インテリアはスマートですし、脆い部分もありません。年々、その良さは高まっているように感じます」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
エンジンオイルのチェックは欠かせない。フィラーキャップに、クーラントが混入して生じる乳化成分が付着していないか確かめる。
試乗する場合はエンジンが冷えた状態で始動し、温度上昇につれてタペット音が小さくなることを確認する。排気漏れにも注意。150psの16バルブエンジンでアイドリングが不安定なら、アイドル・コントロールバルブの不具合かも。
トランスミッション
ベアリングやシンクロからの異音がないか確認する。リバースに入れる際の引っかかるような手応えは、徐々に悪化する可能性がある。本来は滑らかだ。
クラッチのミートポイントを確かめる。セルフ調整のケーブルに不具合があると、摩耗が早くなる場合がある。クラッチの滑りも確かめたい。
サスペンションとブレーキ
車検整備の際、ブッシュやダンパー、スプリングなどの深刻な問題は明らかになるはず。サスペンション・ストラットは、12万8000kmくらいで交換が必要。コーナーでリアタイヤが安定しないなら、ブッシュ類の寿命かもしれない。
ブレーキはディスクとパッドの厚みを確かめる。エンジン始動後に、ABSのチェックランプが消えることを確認する。長期間乗らないでいると、ハンドブレーキが固着することは珍しくない。
ボディ
フロントガラス周辺やテールゲート、サイドシル、リアドアのヒンジまわり、フロントフェンダー、ホイールアーチ内、サスペンションのストラット取り付け部分は錆びやすい。ドアが重いため、ヒンジのたるみにも注意したい。
インテリア
すべての電装系が動くことを確かめる。パワーウインドウの動作も忘れずに。エンジン始動後、すべてのチェックランプが消灯するか、試乗時は確認したい。